十四話 ページ16
山「補佐官は、何も思ってないんですか!?」
山崎から質問されAはこう答えた
A「・・・正直、俺も悔しいしみんなの意見とは同じだ。
それでも、局長が決めた事は従う、それが俺たち真選組じゃないのか?
俺は、武州出身じゃないから局長や副長の付き合いはわからないが、誰よりも一番悔しいのは副長だと思うよ」
それを聞いた隊士達はみな黙り込む。
A「それでも納得いかないんだったら、今回の任務は降りな、別に止めはしないし、命令でもない
自分の意思で決めな」
そう言ってAは部屋を出る。
しばらく歩いていると
「俺もアンタと同じでさァ」
A「?」
声が聞こえた方に向けると
木の十字架で禽夜をしばり、その下でが火を焚いている沖田と
沖田の話を聞く土方がいた。
沖「早い話真選組にいるのは、近藤さんが好きだからでしてねェ
でも何分あの人ァ人が良すぎらァ、他人のイイところ見つけるのは得意だが、悪いところを見ようとしねェ
俺や土方さんみてーな性悪がいて、それで丁度いいんですよ真選組は」
土「フン、あーなんだか今夜は冷え込むな・・・
薪をもっと焚け総悟」
沖「はいよっ!!」
その様子を見たAはフッと笑い
A「面白いことしてるじゃん、俺も混ぜてよ」
沖「あ、Aさん」
土「A、薪をもっと持ってきてくれ」
Aは了解!と言い、取りに行こうとしたそのとき
チュイン!
禽夜の頬をかすめた銃弾が聞こえた。
それと同時に、攘夷志士と見られる侍たちが屋敷に入ってきた。
「天誅ぅぅぅ!!奸賊めェェ!成敗に参った!!
どけェ幕府の犬ども 貴様らが如きにわか侍が真の侍に勝てると思うてか」
沖「おいでなすった」
土「派手にいくとしよーか」
A「斬られる覚悟はできてんだろーな?」
剣を抜き、構える土方と沖田とA
「まったく喧嘩っ早い奴等よ」
「「「!」」」
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作者名:Metal | 作成日時:2023年5月31日 23時