《ハルチカ》こんな四角関係いやっ！ part３！

ピッコロ紛失事件 14 ページ7

千夏「そういえば、わたしピッコロの音色はそこまでじっと聴いたことなかったな」


ハ「そうなの？チカちゃん、フルート吹いてるならピッコロの音色も知っておかないと」


わたしはピッコロをかまえる。


ちゃんと鳴るかな…







〜♪ 〜♬*゜ 〜♪♪ 〜♩ 〜...♪*ﾟ



千夏「すごい…きれい」


ハ「本当だ。二年間吹いてないとはとても思えない…」





千夏side


フルートと比べて高い音。
でも、聴いていてキツくない。
包み込むようなまろやかな音色。
でも、もわんとしてない。
芯が通っていて、ちゃんと心に響くような…
不思議な感じ。


なんの曲か知らないけど、今のAすごくきれいだよ。

草むらの上、星空の下でピッコロを吹いてる姿はなんていうか、幻想的。


――お？ハルタも、見とれてる？

何気なく、隣に座っているハルタを見ると、ピッコロを丁寧に吹くAの姿をじっと見つめていた。



口、あいてるよ…


貴女side


「どうだった？」


千夏「すっごく、きれいだった！」


「あ、ありがとう…ハルタは？」


ハ「……」


なんか、ぼーっとしてるんだけど…


千夏「ハルタ！」


ハ「うわあっ！な、なに？」


千夏「なに？じゃない！Aのピッコロどうだった？」


ハ「あ、ああ。すごく、上手だと思う。
二年間吹いてないとは思えないよ」


「そ、そう？あ、ありがとう…」


なんか、ハルタに言われるのは少し恥ずかしい。


千夏「明日から、ピッコロ吹くの？」


「うん、持ってって草壁先生に一応話してからね」


千夏「そっか。
これで、ピッコロの音も入って、わたしたち吹奏楽部のレベルももっと上がるね！」


ハ「うん、Aちゃんのおかげだよ。
…成長、できたね」


「！ うん！」


わたしも、いろいろと成長することができた。
それも、ハルタと千夏のおかげだよ――







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ハルタの心の中…


「(Aちゃん、綺麗だった…。
だめだめ！ぼくが好きなのは草壁先生なんだから！
今日のは、普段のAちゃんと雰囲気が全然違ったからで…
でも…)」




少し、あなたのことを気になり始めたハルタでした！

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