Honey Citrus ３

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元の位置に戻されて、


北山さんと向かい合う形になる。







「あのなー、お前不自然すぎんの」





ムスッとした様子で

そう言う北山さん。









「あ、当たり前じゃないですか……っ！///」



「ふーん、なんで？」







な……っ！///






い、意地悪……！！！///








とぼけたような顔して距離詰めてくる北山さんに


もう顔から火が出そうで…。









「んは、真っ赤じゃん。」



「……っ！///」






クスッて小さく笑って再び顔を覗き込まれた瞬間、


ぱち、って目が合って。









「き、北山さんチャラい…！やだ！///」



「って！！叩くなって！！」







無理ムリむり…！！！






その甘い香りに耐えれなくなって


思わずぽかぽかと北山さんの肩の当たりを叩いて距離を取る。







「相変わらずのその度胸なんなんだよ…、」






ったく…、って


私に叩かれたところ摩ってて。








き、キスしてきたの…

私はずっと気にしてたのに！！！








私と違って、普段通りの様子の北山さんに


すっ…ごくモヤモヤする。









「き、金曜のこと…、からかっただけなら

　もうやめて下さい……っ！」







…そもそも、北山さんの頭の中からはもう


その出来事すら消えてるんじゃないの？







１回でも、あの笑顔に

胸をときめかせてしまった自分に後悔しそう。









書類を配り終えて手持ち無沙汰になった自分の手をぎゅ、って握って



居たたまれない気持ちになってたら









「…だーーーもう悪かったって！」



「…え？」







急に、自分の首に手を回して


困ったような仕草をした北山さん。









「急にしたのは…悪かったけど」



「……っ///」





「…お前のこと、別にからかったとかじゃねーから。」








真っ直ぐ見つめてくる北山さんの


大きな瞳から目が逸らせなくなる。








私はもういいのに。





無かったことにして、


前みたいにただの先輩と後輩として過ごしてもいいのに。









「だから、俺のこと拒絶すんな。」







傷付くわ、って。






胸の前で硬く握りしめてた私の手を

そっと解くように、優しく触れてくる。








「あーあ、手に跡付いてんぞ？

　そんな力入れんな、って…」




「き、北山さんのせいです……っ//」









…全部北山さんのせいで。









拒絶するどころか


どんどん気持ちが膨らんでく予感。








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