Honey Citrus ３

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「えっ、じゃあ昨日北山さんここに来たの！？」



「そうです……、」



「わざわざ謝りに来るなんて…

　本当に佐藤さんのこと大切なんですね！」



「そ、それは語弊かと……っ//」








向かいに座る二人から次々と言葉が飛んできて

自分の家にいるのになぜか肩に力が入る私…








今日は、約束通り

夕方頃から結衣と川下さんがうちに来てて。







それぞれ持ち寄ったご馳走とお酒を並べて、



昨日のことは一旦忘れて楽しもー！……って

思ってたんだけど、、









「そもそもさ、会食の付き添いなんて他の誰でも良くない！？」



「私もそれ思いました〜…」




「そこの事情はわかんないけどさ……っ、」








昨日の帰りの話から広まり、結局



藤ヶ谷さんに助けられちゃった所から

北山さんがうちに来たことまで…







お酒が入っていつも以上に口上手な結衣と


同じく頬っぺがほんのり赤くなってる川下さんに、


根掘り葉掘り聞かれる始末…。









・・・さ、流石にキスされたことは話してないけどね？









『……その顔すっげーそそる。』






「！！！///」







は、話せるわけ無いし…！！///








昨日のことが頭をよぎって、慌てて頭からかき消した。








「ふふ、私が北山さんのこと好きなんて

　佐藤さん達が勘違いしてたの、何だか懐かしいくらいですね(笑)」



「そ、その節はごめんねホント…」







グラス傾けて、クスッて笑いながら呟く川下さん。








そっか。





あの時から私、


きっと心のどこかで北山さんのこと…







……って。







「…そろそろ北山さんの話やめよ。」



「えーなんでよ急に、」



「だって乾杯してからその話ばっかじゃん…！」



「女子は恋バナするもんでしょー」







ねーさなちゃん？なんて


川下さんに聞いてる結衣。







もう…せっかく二人が来てくれてるのに

この話題だけじゃ申し訳ないし。






そして何より、



昨日のあれこれを思い出して恥ずかしいから…








「…あ、二人ともグラス空いた？」



「お、ありがとー」



「ありがとうございます…！」






話題変えたいのもあって


空になったグラスにワインを注ぐ。








「これ凄く飲みやすくて美味しいですね！」



「それ私も思った！」



「ふふ、でしょ〜？」






二人の言葉に


ちょっと嬉しくなる私。





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