Honey Citrus ３

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な、なんというタイミング……っ。








会議の前にも顔を合わせたけど、



北山さんとの、前とは違う距離感に


そんなすぐ慣れるわけ無くて。







「今から北山と飲み行くんだけど、佐藤も行く？」




「け、結構です……っ！///」




「即答されてんぞ北山(笑)」




「いや、なんで俺、」








もう〜〜！岩井さんだけヘラヘラしてる！！





呆れる私をよそに、







「はーやーく、岩井ボタン押せって…」



「……っ！////」







ストンってエレベーターの一番後ろ側にもたれかかって


私の隣に並んできた北山さん。






瞬間、すぐ隣から


甘い香りがふわ、って漂ってきて






「…ん？」



「……っ！////」






ヤバい…！




普通に恥ずかしいこれ…！







不思議そうに見つめ返す北山さんから


慌てて目を逸らした。








……こういう時、


《不測の事態》というのは

連続して起こるもので。








〜〜♪♪





私達のフロアから２つ降りてった時

停止を知らせる音が鳴って。







「わ……っ、」






就業時刻ということもあって、


ドアが開いた瞬間に待ち受けてた社員の多さに

思わず声が漏れた。







ゾロゾロと乗ってきたかと思ったら


あっという間に定員程に達して。






もちろん、こういう時は


少し嫌だな…なんて思いつつ、心を無にして

端っこで小さくなっていればすぐ下へ着くんだけど。








「……っ！////」



「……悪ぃ、」




「い、いえ……っ////」







すぐそこに北山さんの顔があって


とても心を無になんてできません…////









乗ってきた人波に押されて、


一番後ろに乗ってた私達は

必然的に端の方にぎゅうぎゅうと押される形になって。







自分のバッグをぎゅ、って抱きしめたまま


ひたすらこの距離に耐えようとする。







チラッて横を見上げたら、


北山さんのハッキリとした輪郭が


目に入ってきて。








……私、この人に、、









「……っ。///」






まるで女の子みたいにぷっくりとした唇に


思わず息を呑む。









…って、






いやいやいや



何考えてるの…！？








これじゃ私変態じゃない…(涙)








半分泣きそうになるけど、


北山さんとはそのまま肩がピッタリくっついた状態で。








ドクン…ッ……









大きすぎる自分の鼓動が



北山さんに伝わってないか不安でしょうがない。

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