Honey Citrus ３

１１４　《番外編》 ページ18

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＿＿＿川下さんside







「ごめん、なんか弟来ちゃった…」



「弟さん…ですか？」








佐藤さんの言葉にすぐ反応してしまう私は


本当に男の人が苦手で。









「相変わらず仲良いねっ」



「仲悪くは無いけど…、急に来るのホントやめて欲しい！」






も〜…って少し困り顔の佐藤さんも

何だか可愛いな…なんて考える。








…北山さんとどうなのかな？




後輩ながら、実は前からお似合いだと思ってた二人。







はぁ…



私もこんな体質じゃなかったらなー…







少し劣等感に苛まれそうになって

慌てて頭を切り替えた。







「山本さんはお会いしたことあるんですか？」



「うん、何回かねー。これがまたイケメンでさ…」



「ゆーいー。渉くんにチクるよ、」



「ちょ…っ、弟褒めただけじゃん！」






目の前で言い合ってるような、でもどこか楽しそうな二人は

最近仲良くさせて頂いてる先輩方で。






楽しいな…なんて


この大好きな明るい雰囲気に浸る。









「ごめん、トイレ借りていい？」


「どうぞー」






山本さんが席を立ったついでに

もう空になった食器は片付けよう、ってことになって。







「ありがとね、運んでもらっちゃって…」



「いえ…！これ位気にしないでください、」







流しで洗い始めてる佐藤さんの元へ

空いた食器を運んでたら









〜〜♪♪







再び鳴ったインターホン。








「わ！もう来ちゃった…」



「あ…っ、私出ますね！」






手にまだ泡が残ってる佐藤さんを見て

そう声を掛ける。







「ありがとー


　…あ、大丈夫…かな？」






玄関に向かおうとした私を

ハッとして呼び止めた佐藤さん。






…私の体質気にしてくれてるのかな。








「ふふ、大丈夫ですよ…！」





そう伝えたら、安心したようで。








そのまま玄関まで来て

一度大きく深呼吸。







…大好きな佐藤さんの弟さんだもん。



大丈夫。









頭の中で言い聞かせて



鍵を解いてドアを開けた瞬間







.








「ねーちゃーん、泊めて〜…」






！！！？？？






「き、きゃあ…っ！！！」








.








突然抱き着かれたことに


頭が混乱状態のまま









「ゆ、裕太！？何してんの！？」






後ろから佐藤さんの声が聞こえた。








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これが裕太くんと私の


最悪過ぎる出会いでした＿＿＿。








to be continued...






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