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4,願い ページ4

車の揺れとは違う揺れに目を覚ました



「おはよ!」



寝起き早々に目に映ったのは髪に赤いメッシュが入ったパーカーの男



その後ろで優しく笑う紫のメッシュを髪に入れたスーツの男



私は赤いメッシュの男にお姫様抱っこをされていた



「全然起きなかったから抱っこしちゃったけど嫌だよね、ごめんね」



そう言って赤のメッシュの男は私をそっと地面に降ろした



「俺も抱っこしたい!!」



見た目に似つかずスーツの男は少年のような顔でゆっくりとこちらに近づいてきた



「ストップ!ふわっち!ハウス!」



「明那ぁ〜!一回抱っこするだけやから!」



「怖がってます!」



「もう会えないかもなんだし、抱っこだけでもさせて!」



赤メッシュの男は紫メッシュの男が言っていることが理解できるのか、少し押されていた



「なぁ、君名前は?」



『……A』



「Aちゃんね、お兄さんに抱っこされてくれない?別れの挨拶ってことでさ」



『…いいですよ』



「だって!!明那!いいよね?」



「まぁ、本人がいいなら俺がなんか言う資格ないし」



紫のメッシュの男は私の脇を持ち、男の目線にまで上げられ男の胸に閉じ込めた



「いいなぁ」



赤のメッシュの男が小さく呟いた



紫の男が私を抱きしめる力が少し強くなった気がした



「……ふぅ、オッケーありがと」



紫のメッシュの男は優しい手つきで私を降ろした



「コンテナに送るまでが仕事だからね、まだお別れじゃないよ、ふわっち」



「分かってるよ、明那」



『コンテナって?』



「この闇オークションってね、コンテナの中に商品を入れるシステムがあってね


コンテの色によって初期価格をざっくり決めるんだけどね


赤のコンテナは1億円台


青のコンテナは5000万台、青は人間以外が入ってることが多いよ


黒のコンテナは10億円台が最高級


君が行くのは黒のコンテナね」



『私、最高級なんだ』



「……着いたよ、ちょっと痛いかもしれないけどルールだから、ごめんね」



首にチクッと痛みが走り何かを入れられた瞬間に私の身体から力が抜けた



紫のスーツのお兄さんは動けない私を黒コンテナの中に入れた



「またね」



そう言ってコンテナの扉は閉められた




「あっさりしてたね、もっと駄々こねると思ってた」



「まぁ〜俺は明那と違って大人やからねぇ


それに明那が言ったんじゃん?葛葉があの子を買うと思うって俺はその説が現実になることを願うよ」

5,100億→←3,未来と予想



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ななか(プロフ) - 碧葉さん» わぁ!一目惚れ!?めちゃくちゃ嬉しいです〜!ありがとうございます〜!頑張ります! (12月2日 13時) (レス) id: 91e5f72c7d (このIDを非表示/違反報告)
碧葉(プロフ) - もう…一目惚れしました!!大好きです!これからのお話楽しみにしております! (12月2日 9時) (レス) @page7 id: 9218f5d455 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななか | 作成日時:2023年11月30日 1時

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