18,庭 ページ18
書庫から一旦部屋に戻ると窓から見える庭が綺麗で近くで見たくなってしまった
調べ物の休憩がてら見に行こうかなと廊下に出た時、執事の方に出会った
『あのすみません、庭に行ってもいいですか?』
「誰かと思ったらAさんでしたか。構いませんよ、お気を付けて」
「それと、クッキーの意味は考えずに作っていましたので、そこは誤解なさらないように。」
言うだけ言って執事の方は煙の様に目の前で消えて行ってしまった
『クッキーの意味ってなんだろ』
少女の声は誰もいない廊下に響いた
道中で会った千歳さんに
《庭に行くなら、出来たらでいいけど花に水やりをお願いしてもいいかしら》
と言われたので今、水やりをしています
「A〜!ここバッタいる!!」
葛葉さんと一緒に。
『花に水やりってどれぐらい水をあげるのがいいんだろ…?』
「適当でいいだろ」
じょうろで水をあげる私とは違い、葛葉さんはホースから直接花に勢いよく水をあげていた
すべての花に水をあげるのには小一時間もかかった
水あげを終わった私達は庭の中心にある東屋で休憩していた
「疲れた〜!!ここ50年で一番動いたわ」
『50年かぁ、長い時間だなぁ…』
「お前にとってはそうだろうな」
『葛葉さんクッキーありがとう』
「ん?あれな、意味とかは気にすんなよ、俺が知らなかっただけだから」
『ん?うん、それにしてもクッキーとか作れたんですね。ちょっと意外』
「まぁな、バターコーンも作れるしな」
『あれは料理なの?』
「細かい事は気にすんな、パンと目玉焼きと魚肉ソーセージとかも作れるしな」
『クッキーは誰かに教えて貰ったんですか?』
「…そんなとこ」
「なぁ、A、
お前ホントに俺の事覚えてねぇの?」
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ななか(プロフ) - 碧葉さん» わぁ!一目惚れ!?めちゃくちゃ嬉しいです〜!ありがとうございます〜!頑張ります! (12月2日 13時) (レス) id: 91e5f72c7d (このIDを非表示/違反報告)
碧葉(プロフ) - もう…一目惚れしました!!大好きです!これからのお話楽しみにしております! (12月2日 9時) (レス) @page7 id: 9218f5d455 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ななか | 作成日時:2023年11月30日 1時