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13,照れ隠し ページ13

「お前に蕎麦アレルギーがあったのは知らなかったわ」



『初対面で知ってたら怖いですよ』




「…初対面だったらな」ボソッ




『ん?』



「なんでもねぇよ」




関節をポキポキ鳴らし、体を伸ばしながら葛葉がそう答えた




『さっきの質問ね、葛葉さん有名人なの?』



「まぁ、有名ではあるんじゃね?」





『何歳?』



「100超えてから数えてねぇから、分かんね」



『年上かぁ」



「年上とかのレベルじゃねぇだろ」




葛葉は嬉しそうに微笑んだ




『でも年上ではありますよ』



「まぁな、そうなんだけどさ…」



葛葉さんは腕を組み何とも言えない顔をしながらう〜んと声を唸らせた



『どうしました?』



「嫌さ、今までの人間は驚いてたから、驚かないのかぁって」



『…驚きましょうか?』



「もう遅いだろ」



『そうですね。』



「ほか、なんか質問ないの?」



『じゃあ葛葉さんの家族構成は?』



「母さんと父さんが兄弟が三人、俺はその末っ子、お前は?」



『お母さん以外、いないよ』



「仲良しか?ってオークションで売られてた時点でお察しだな」





『一番聞きたい質問してもいい?』



「おう、何でも来い」






『葛葉さんはなんで私を買ったの?』






「…」



少しの間を開け葛葉は答えた






「…俺がお前の事を好きだからだよ」






言い切ってすぐに葛葉は顔を背けたが、少し見える吸血鬼の長く尖った耳が赤く染まっているのが見て分かる




『…えっ、どうして?初めて会ったんだよね?私達』



「今はいいだろ!そんなこと…!」



『でも…』



「あ〜!もう下行くぞ!」



『?』



「部屋!斎藤に屋敷案内しろって言われたから!ほら行くぞ!」



照れ隠しからか、声がどんどん大きくなっていく葛葉さん



私の手首を強引に掴み、引きずられる様にお洒落な部屋を出た



引きずられる様に部屋を出た時に一瞬だけ見えたのは猫の抱き枕と机に置かれた読みかけの本だった

14,老人→←12,吸血鬼の名前



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ななか(プロフ) - 碧葉さん» わぁ!一目惚れ!?めちゃくちゃ嬉しいです〜!ありがとうございます〜!頑張ります! (12月2日 13時) (レス) id: 91e5f72c7d (このIDを非表示/違反報告)
碧葉(プロフ) - もう…一目惚れしました!!大好きです!これからのお話楽しみにしております! (12月2日 9時) (レス) @page7 id: 9218f5d455 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ななか | 作成日時:2023年11月30日 1時

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