【 170 】影 ページ22
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バラララッと頭上に想像通りやってきたヘリ。
「……ははっ、まじかよ」
・
「にの遅いなぁ…」
「音的にはもう来てそうなんだけどな…」
ご飯を食べてから松潤も一緒に翔ちゃんとAちゃんがいる部屋に居て。
下にケンティーがいるからなんかあったら無線が飛んでくるから大丈夫って。松潤も心配性だねぇ
「…っ、」
「翔ちゃん！」
「翔さん？」
少しだるそうに首に手をやり頭をぐるっと一周する
「…っあ〜……Aは？」
「………いや、まだ目は覚めてないかな。」
「そっか。まぁでももうすぐだと思う」
「お疲れ様」
「あ、サンキュ」
「翔ちゃんもう15時間以上経ってたんだよ」
「マジか、そんな経ってると思ってなかった
…みかちゃんは？まだ進展なし？」
「「それが…」」
「？」
・
「もしかしたら今帰ってきてる？！」
「そう」
「なんだそのファンタジー。魔法？」
「さぁ？笑」
「まぁ雅紀みたいな能力持ちもいるんだしアリか、魔法も」
「それは翔ちゃんも一緒でしょ！能力持ち！」
なんてギャーギャー笑ってると「んんっ、」とAちゃんが動き出す
「A！」
「Aちゃん、分かる？おはよう！」
「…………おはよう」
しばらく俺たちを眺めてからふわっと笑って久しぶりに声を聴かせてくれたAちゃんに安堵したのか足の力が抜けて床に座り込む。
「おいっ、大丈夫か？」
「うん、ごめん翔ちゃん大丈夫。なんか安心しちゃって笑」
「うん…そうだな」
ガガッ
『松本さん！』
「どした？」
『なんか、子供がっあ！え？二宮さん？』
少し戸惑っている声と一緒にドタドタと聞こえてくる足音に部屋から出て下を確認すると
可愛らしい小さな影。
「相葉ちゃん！！」
「みかちゃん！！」
俺たちの顔を見たみかちゃんが階段を上がって部屋までやってきて、その時リビングににのとケンティーの姿も現れた
「おかえり、みかちゃん！」
「ただいまー！」
「怖くなかった？」
「大丈夫だったか？」
「うん！妖精の兄さんが連れてきてくれたの！」
その言葉にみんなが固まる。
「……妖精の、お兄さん？」
「うん、そう！」
「どこ………妖精のお兄さんどこにいる？！」
「どこって、そこにいるよ？」
指さした方を見ると丁度上の梯子からトンッと降りてきた懐かしい小さいのに大きな影。
「……ただいま」
「リーダー…」
「ごめん、遅くなったや」
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作者名：ハルvolleyball | 作成日時：2019年4月19日 8時
