【 147 】女の子 ページ49
・
「……。」
斗「……。」
なんなんだ。
「……。」
斗「…いやぁ、良い、空気だなぁ」
「あの」
斗「Aさんもそう思いますよね！」
「え？あぁ、はい。
いやそうじゃなくて。もう2周目終わりそうなんですが何か…話があったのでは？」
斗「ん？話があるなんて言ってませんよ？」
なんて満面の笑みで振り返る。
…ぶっ飛ばしてやろうか
「まぁ確かに言ってませんね。ならどうして…
斗「あれ？」
「…どうしたんですか」
斗「あんな所に女の子が1人で」
「え？」
斗真さんが指差した方を見ると確かに暗い、木の下辺りに座り込んでいる10歳くらいの女の子。
少し駆け足でその子の元へ行く斗真さんの後ろを、歩いてついて行く。…影に入ると結構涼しい
女の子のそばに座って話している2人の元へ近づくと聞こえてくる声。…なんか、斗真さんの声少し高くて気持ち悪い←(失礼な、不審がられないようにしてるだけ！ by斗真)
斗「これ……どうしたの？」
子「…なんでもないよ？」
斗「そっか。…お父さんやお母さんは一緒に来てるの？」
子「ううん。お母さんもお父さんもいないの」
斗「1人で来たの？」
子「うん。おじちゃんがね、今日は家にいると邪魔だから出とけって。そう言われたら、明日までは帰れないの」
「……え？」
子「わ、お姉さん綺麗ですね！」
「ふふっ笑。ありがとう」
斗「…あれ？俺は？」
子「お兄ちゃんはかっこいいの。」
斗「あは、良い子〜♡」
「…今の、言わせてません？笑」
斗「そんな事ないやい！そう思ってくれたんだよねー？」
子「…2人は付き合ってるの？」
「まさか」
斗「うん」
ゴンッ！！と上からゲンコツを落とすとそのまま静かにうずくまったので無視して、
「今日はどこで寝るの？」
子「あのね、公園の遊具の中。屋根もあるから雨降っても大丈夫なんだよ！」
斗/貴「「…。」」
子「お姉さん？」
「ねぇ、私たちの家に来ない？もっと一緒にお話ししたり、ご飯も一緒にたべたいな」
子「…………いい、の？」
「うん！私と一緒のお布団で寝て、また明日『おはよう』って言ってから朝のご飯も一緒に食べよう？
他にもこのお兄さんみたいにカッコいいお兄ちゃん達もいるよ？」
子「わぁ、じゃあお姉さんのハーレムなんだね」
「え"……っ？」
斗「くはははっ！は、ハーレム…笑笑」
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作者名：ハルvolleyball | 作成日時：2018年6月6日 13時
