【 139 】キモチ ページ41
・
智「………。」
身を見開いて固まる大野さん。
…そりゃそうだ。私今なんて言った？
どう想ってるか？
……思いっきり告白じゃん！！！(；ﾟロﾟ)
なんでこんな涙でぐしゃぐしゃな可愛くない顔で告白なんてしてるの、私！
「…きっ、聞いてるんですか！」
あぁ、ダメだ。引っ込みがつかない。
こういう時ってどうすればいいんだっけ…
智「えっ、あ…はい！」
「で、どうなんですか！！」
智「へっ？！」
「私の気持ち！」
智「えっ、えぇ？？気持ちですか？」
「だから…好きだって言ってるんです！大野さんは？！
私の事、好きなんですか？嫌いなんですか！？」
智「もちろん好きです！」
「ありがとうございます！」
智「はい！」
「「………」」
はぁ、はぁと、何故か2人とも息を切らして黙り込む
ふと、
……いやいや、何してんだ私達
と我に返ってグングン恥ずかしくなって部屋に無言で戻ろうとすると
雅「ちょっとー！逃げちゃメッ！でしょー！！」
潤「わっ、ちょバカっ」
和「何出てんの！」
翔「いや、今のは出ても仕方ないでしょ」
「……え、何してるんですか」
4人「「「「………あは？」」」」
キッチンのカウンターから頭を少しずつ出してる3人と、思いっきり立ち上がって私を怒鳴った相葉さん
翔「いや、ってか続きしろよ。逃げずに」
「はい？」
翔「告白タイム終わったよ？次にするのは？」
智「…え？」
翔「一言あるでしょ！恋人になるための第一歩！」
「そんな一言が？」
潤「…え、あれどういうつもりで言ってる？」
和「たぶん俺らが想像してる斜めの方向行ってるんじゃない？」
潤「うわー、大野さんも恋愛とか疎そうだしな」
和「ここは俺が…」
雅「ダーメ！」
和「へいへい」
翔「んなわけあるか阿呆！」
「誰がアホですか！！」
翔「お前じゃっ！なんでそうなるんだよ！」
「だって、…………あっ？」
翔「分かったか、思い出したか、理解できたか？」
「いや、でも…」
翔「ほら、Aが言わずに誰が言う！」
智「俺が言う」
翔「そう、智くんが………えっ？」
「お、大野さん…？」
智「……Aちゃん」
「はっ、はい」
これ、
こっ、これは……
智「俺、Aちゃんの事大好きだよ。…俺と、将来付き合ってくれますか？」
ひゃー！『付き合って』なんて初めてじゃないのに嬉しい！！
「はいっ！」
……ん？
「…将来………とは？」
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作者名：ハルvolleyball | 作成日時：2018年6月6日 13時
