六龍 Ⅲ 【ars】 (ページ18)

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【 116 】千からのページ18

N side

【どうする】

……いや、手掛かりゼロだし。

俺が大野さんに頼んで付けてもらった発信機も公園のど真ん中に置いてあったし？

斗真を通して孫娘さんに犯人たちの話を聞き出してもらったけどずっと目隠しさせられてたから何も知らないらしいし？

何も。…なんっにも出来ない。

そんな状況が3日も続き、みんなのイライラもピークになった頃。

ピンポーン

ソレが届いた。

松「皆さん宛ですよ～テーブルの上に置いときますからね～」

雅「ありがとうございます」

和「えー、…何？送り先……千？誰だこりゃ」

翔「千………千って…、確か」

智「Aちゃんの裏でのコードネームだ」

そう言いながら勢いよく箱を開けると封筒と長細い木の箱が一つ

翔「なんだ、こ…………これ！」

バッと見せられた箱の中には15cmほどの長さで切られている髪の毛の束

和「まさか、Aの髪だって言いたいの？」

翔「どう考えてもそうだろ、これ！」

雅「これ…これ！ねぇ、見て！」

封筒の中身を見ていた相葉さんが酷い顔して見せてきたのは真っ黒な紙

…いや、写真？

和「これ何？」

雅「人！」

翔/潤「「はぁ？」」

雅「これさ、これ絶対…絶対Aちゃんだよ！」

和「こんな黒いもん見てなんで分んだよ！」

雅「だってこの足の緑と赤のマニキュア、あの日の昼にAちゃんが見せてくれたんだもん！」

翔「これは…部屋が暗いのか？それとも、
潤「血で赤黒くなっているか、だな」

雅「それで、そのもう一枚の方！」

和「まだあんの？」

雅「そっちのが問題！」

ライトが一つしか付いていない暗く狭そうな空間に横たわり、顔を踏まれて表情を歪ませるAと

Aの顔に足を置き笑っている照の姿

翔「…最っ悪だな。ここの場所もう向こうに知れてるな」

智「…まだこいつ懲りて無かったのかよ…やっぱあの時ヤっちまば良かったな…」

和「はいはい、ブラック智出過ぎよ」

その写真をよく見ていると一つ思い出した事が、一つ。

和「大野さん」

智「…何」

和「Aってコンタクト普段してるっけ」

智「…してるよね？」

翔「してるけど、それがどうした？」

和「あららら、意外なところで役立っちゃうのね」

潤「何が？」

和「し・さ・く・ひ・ん♡」

嵐-和「「「「試作品？」」」」

やつぱり俺、天才ですなψ(｀∇´)ψ