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鬼を連れた少年〜再会〜 ページ23

連日の柱稽古が終わった、つかの間の休日。
俺と善逸は、ある場所を訪ねた。


「なぁ炭治郎ぉぉぉぉ…やっぱり止めようよぉぉぉ」
「そんなに怖いのか?」
「当たり前だろォォォォ!!! あの風柱だぞ!!! 怖いにきまってんだろ!!!」
「なら善逸は無理しなくていいぞ。」
「…帰るのか?」
「俺1人で行く。」

「置いていくなよ!! …ったくAさんに会いに行くっていうから付いてきたら、よりによって風柱のところかよ…。」



善逸は柱稽古が相当トラウマらしい。



「大丈夫だ、善逸。これがあるから。」
俺は来る途中で買った品を見せた。

「…なにそれ。」

「出来立てのおはぎだ。」

「は?……おはぎ?」

「不死川さんはおはぎが好物なんだよ。きっと機嫌よく中に入れてくれるさ。」

「……ホントかよ。」



  ………………


「ごめんくださーい」

ベッドで上半身を起こして本を読んでいると、門の外で声がした。
あの声…聞き覚えがあるような…。

『?』
窓を少し開けて外の様子を伺う。
少年が2人、なんか揉めてる?


『あ……炭治郎くんと善逸くん?』

わたしは上着を羽織って部屋を出た。




「ごめんくださーい!!!!」
「たたた炭治郎あんまり大きな声出すなよ。」

「いないのかな…ごめんくださ『あ、やっぱり炭治郎くんと善逸くん。』


「「Aさん!」」

門から顔を出すと、炭治郎くんと炭治郎くんの足にしがみつく善逸くんがこちらを向いた。


「お館様のところに行ったらここにいるって聞いたので。不死川さんいますか?」
とにっこりする炭治郎くん。

『そっか、ありがとう。来てくれて嬉しいけど、今日は任務でいらっしゃらないの。』


すると善逸くんが急にすっくと立ちあがった。


「そっかー風柱いないのかー!!! 残念だなぁハハハハハお邪魔します!!!」
「…いないってわかった途端、急に強気になったな善逸…。」




  …………


「それじゃ、任務中にケガしてそのまま不死川さんのお屋敷にいるんですね。」
と炭治郎くん。

「Aさん、ヒドイことされてないの? …竹刀持って追いかけまわされたりとか」
善逸くんがおはぎをむしゃむしゃ食べながら聞いてくる。

「それは善逸が稽古から逃げ出したからだろ。」
炭治郎くんが呆れている。

「だって悪魔みたいな形相で追いかけてくるんだもの。」
寝転ぶ善逸くん。

『悪魔…』
不死川さんが? そんなまさか…。

鬼を連れた少年〜挑発〜→←同情なんかじゃ、ない



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設定タグ:鬼滅の刃 , 不死川実弥 ,   
作品ジャンル:アニメ
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まるこ(プロフ) - 蝶々。さん» ありがとうございます。 嬉しいです! もう少しだけ続きますので、宜しければ見届けてやってください。 (2020年6月13日 16時) (レス) id: d44de4af2e (このIDを非表示/違反報告)
蝶々。 - .とても素敵な作品でした...。長男’s…尊。次回作あったら見に行きますぅぅ!(泣) (2020年6月13日 16時) (レス) id: 99cfbd2b16 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:まるこ | 作成日時:2020年5月25日 23時

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