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言っても伝わらないこともある �� ページ5
冨岡side
Aのことは、名前だけは知っていた。
胡蝶や甘露寺の友人で、女性だが勇気ある隊士だと。
最初に目を引いたのは、その、色。
錆兎と同じ、獅子色の髪と瞳。
そう、最初は懐かしさから興味を持った。
しかし親友に似た面影を追ううちに、徐々にA自身に惹かれていった。
こっそり後を付けた(←)甘味処で見せる無邪気な笑顔。
任務中に見せる真剣なまなざし。
仲間を思う優しさ。
Aのことがもっと知りたくて、もっと声が聴きたくて。
気づかれないようにお館様に根回しして、会える機会を増やした。
…まったく俺らしくもない。
だから柱になると聞いた時、嬉しかった。
任務は過酷になるが、俺がAを守りたいと思った。
嬉しくてお祝いを伝えたかったが、口下手な俺は話の輪に入ることができなかったけれど。
まさか、Aが悲しんでいたなんて。
嫌うなんてもってのほか。俺はむしろ−……。
ふと目の前に人の気配を感じて顔を上げると、こちらに歩いてくる煉獄が見えた。
言っても伝わらないこともある �ア�←言っても伝わらないこともある ��
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作者名：まるこ | 作成日時：2020年4月30日 16時
