旋律。【OS】 (ページ5)

今日:1 hit、昨日:0 hit、合計:54,570 hit

S:潤…っ！ページ5

母さんに連れられて、潤のとこにやってきた。

目の前にいる男の人はなんか言ってるけど、聞こえない。

すると、スマホが震えた。

『翔、この方は相談員の横山さん。LINEのIDを交換したいって。』

母さんからそう送られてきて、戸惑った。

相談員って何…？

IDを教えるって…なんで？

俺がもたついていると、母さんが俺のスマホを取り上げて、横山さんと交換し始めた。

…嫌なのに。

俺は母さんの後ろへ隠れる。

ちらり、横山さんの方へ目を向けるとにこりと笑ってくれた。

母さんから返されて、震えるスマホ。

『よろしくね、翔くん。』

そう送られてきて…すぐにブロックしたかった。

母さんの後ろをついて、歩いて。

そしたら、

「…。」

案内された部屋を覗くと、勉強してる潤がいて、

優しく手を振ってくれた。

でも、他にも人がいて、

潤に勉強を教えている人と、横の机で勉強している人。

ちょっと恐かった。

潤に勉強を教えている人はこっちを向いて何か言ってる。

『あの人は、大倉先生。おはよう、だって。』

震えるスマホに手を伸ばしたらそう送られてきて、

潤のところに居たくなった。