A:震え ページ12
今日は、松潤が学校に来る日。
先生の計らいで、五人とも同じクラスになった俺ら。
今日は金曜日だから、翔ちゃんもみんないる。
2、3時間目の数学と社会に出るんだって。それが終わると、一回にあるまた別の部屋で勉強だって！
ちょっとかっこよくない？
「では、授業を終わります。」
チャイムがなって、一時間目の国語が終了。
ドキドキする…
俺らは四人で廊下に出て、松潤が来るのを待った。
ああぁ、時間が遅く感じる…
はやくこないかなー。
「あ、きた」
ニノのその声に翔ちゃん以外、反応する。
翔ちゃんは、人がいっぱいいて怖いのか、おーちゃんの後ろに隠れてる。
「潤くん！」
制服を来て、数学と社会の準備物を持って、こっちに歩いてくる。
松潤は気づいてないのかな…
眉を下げて、今にも泣きそうな目でキョロキョロしながら歩いてる。
小さく手を振ると、俺らが視線に入ったのか、ふわっと笑う。
パタパタかけよって来て、
「…良かった。」
そう、呟く。
「荷物、おきにいこ！」
手首をつかんで、教室に五人で入る。
松潤が教室に入った途端、ざわざわしていた教室がピタリと…静かになる。
その瞬間、後ろにいた松潤の体が固まったのが分かった。
俺は、大丈夫、って意味を込めて、手を握った。
「…え、まつ、もと…くん？」
俺まで体が強ばる。
誰かが発したその一言で教室に活気が戻る。
みんなが俺らに詰め寄ってくるから松潤が怯えてしょうがない。
プルプル震えている松潤。
もー！！怖がってるじゃん！！！
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 135人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：美紀 x他1人 | 作成日時：2017年2月13日 22時
