Don't need to …

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3月19日 19時27分








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「か、かっ片寄ですっ…」






盛大に…




噛んだぁぁぁぁーーーーーーー









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そんな私を見て笑う店員のお兄さんというかおじさん。





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言われた通り奥の席に案内された私は席について、


火照った顔をおしぼりで冷やす。






「片寄です」





なんて、簡単に言えるわけがない。


無理だよ。不可能。






だってなんか想像しちゃう。








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何をかって？





＿＿言えない、真面目に言えない。









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そのとき、

私は近くにかけている上着の中に入っているメモ用紙を思い出した。









「 ＿その健やかなるときも、病めるときも、


喜びのときも、悲しみのときも、


富めるときも、貧しいときも、



これを愛し、これを敬い、これを慰め、これを助け、

その命ある限り、真心を尽くすことを誓いますか。」






たまたま仕事の休憩中に

先輩の結婚式の話になって調べた言葉。



ふざけてメモしたけど。






やっぱり、女性として憧れてたりするんだ。

「結婚式はやっぱり白のドレスにしようかな」そう言ってほほえむ先輩が

羨ましかったりして。





そんなことを考えて


メモ用紙に目を向けていると



「遅れてごめんね！」


と言いながら片寄さんが私の正面に座った。





急に驚いた私は、慌ててそのメモ用紙を

自分の隣の椅子に置いた。




…どうか、気づかれてませんように。

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