蒼剣【創作】5 (ページ41)

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心地よい眠り…、季節は春。
腹に何かが乗っていて首を絞めているのを差し置いても過ごしやすい気温。
「何してるんです…？」
寝惚けた目を擦らずに上に乗っている愛しい人を睨みつける。
「見てわからない？そう、貴方の目は節穴なのね、いいわ、教えてあげる、首を絞めてるの、貴方の」
どうせ、私はお務めで疲れていたのに帰ってきたら気持ちよさそうな顔で寝ていたから憎らしくなって首を絞めていたのだろう…
「そうですか…」
死ななくなってから苦しくもない。
リヴァからの魔力継続を断ち切られたら死ぬのにそうしないのは多分…。
「飽きた、寝るわ…」
そのままシルヴァを布団にして寝る。
朝九時ごろ。
「僕もあと少し寝ます…ぅ…」
多分、彼女が僕と同じ時間を生きてくれるという
覚悟の表れだろう。

「寝すぎた…もうお昼か…」
中央庭園の桜の木が花を風に散らせる。
風に乗って窓から入った桜の花びらがリヴァの頬に乗る。
「(桜も似合うな…)」
指で花弁を拾うと窓から花弁を落とす。
寝返りをうつリヴァを微笑み見て…起きたら散歩に行こうと思った。