何故か、どうしてか ページ36
雪掻きから帰ってきて紅茶を飲んだら
女体化してるじゃないですか、やだー
リヴァは今居ません、お茶菓子を取りに行きました。
「セーフだ、俺はまだ飲んでない」
アレフは冷めてから飲む人なので女体化せずに済みました。
が…
「なんでですか…心做しか声も少し高い気がしますよ!?」
「はははっ!少年が少女になっちまった!あははは!」
クドが指をさして笑います。
「くそぅ…」
「あれ、それ魔法の紅茶だった…?変ね…」
リヴァが紅茶を飲んでみます、が変わりません…。
「ポットのは普通の紅茶よ?」
どういうこと…!?
「ふぇぇ…リヴァ〜、何とかなりませんか〜?」
「カエルの王子様みたいにキスしたら治るとか?」
リヴァがまさかねと笑う。
「この場合、クドかアレフに頼むのが定石ね!」
「嫌だ!」
「俺も嫌だよ!」
「あれ、アレフは?」
「逃げたな…!」
「タイムリミットは今日中かしらね…」
「やってられるか…」
「やぁやぁ、どうしたのー?」
ニヤニヤしながらルカ。
「貴方ですね…?イタズラしたの」
アレフの冷たい目。
「まぁね、本当は君に飲んで欲しかったんだけど、ただ君の姿形が違ったところで腹の虫が収まりそうもないけどね」
「…何?」
ルカもその目だけで殺しそうな視線をアレフに送る
「僕はね君の事が大嫌いなんだよ、リヴァが気に入ってなければ殺したいくらいに」
「そうですね、俺も貴方が大嫌いです」
「そもそも、その女体化の紅茶って言うのはねニョルズの民の薬なのよ」
リヴァが紅茶を飲みながら話す。
「また…なんでそんな薬を…」
「ニョルズの民はまぁ奇形でね男しか産まれないの、民同士で繁殖するなら女が必要でしょ?それで感情に齟齬が無いように赤子の頃に薬を飲ませて女の子を作って保っているのよ」
「…へぇ」
「手に入れられるとしたら魔王か…世界を行き来してる人くらいかしら…」
「ルカさんですね…絶対」
「私、そのままでもシルヴァは可愛いと思うの!」
「それもう、戻らなかったら言って貰えます…?」
「諦めんな!シルヴァ!」
「クドさんは黙ってて!」
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