蒼剣【創作】4 (ページ13)

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頑張れっページ13

「魔物なんてほっとけばその内共食いするでしょ？何で狩るの？」
ルカがリヴァに聴く
リヴァは敵を見据えたままルカの問に答える
「生態系が壊れるのよ」
いや、それは分かってるよ？とルカは内心思ったが口にしなかった
「それで、パパ…要件は？」
そうだ、とルカは指を鳴らす
「パパとしてはそろそろ孫の顔が見たいな、と思いましてぇ…」
と、言いますか…
「リヴァ、彼氏もいないよね？やっぱり気が早いかな？後何100年待てばいい？」
「そうね、子供は好きだけど…まだ荷が重いでしょ？」
「あー、やっぱり彼は無理そう？」
彼、それが誰の事を指しているのかは分からなかったが
「えぇ、パパとママみたいに結婚、ハイソウデスカ、なんて無理なのよ」
「俺と彼女はそんなに愛し合ってなかったよ？」
最低か！？
「ま、結婚式には呼んでよ、ヴァージンロード歩きたい」
頑張れっ、と言ってルカは帰った

「まぁ、確かにねぇ…」
ブツブツ言いながらルカの…父が言っていたことを気にする
あ、シルヴァ
「ねぇ、シルヴァ」
「え？あ、はい」
澄んだ青い目、抉りた…違う違う
「子供とか、欲しいと思う？」
何となく聞いてみた
「ふぇぇ！？何言ってるんですかぁ！？…そりゃ、まぁ…はい」
「あー、やっぱり」
幸い、僕だけ愛してください系男子では無かったのか…この男は
「まぁ、王族だから夫は何人いてもいいか…」
誰を正室にするかにもよるけど…
レオンとカシュが仲睦まじく話している(ように見えた)
「貴方達…いつの間にそんな仲良くなったの？」
取り敢えず話に割り込んでみる
「リヴァ様？！違うんです！交易の話に来てただけで！」
「あぁ、一緒に出掛けたりはするがそういう仲では無いぞ」
それ、俗に言うデートですよね？
「お似合いだと思いまーす」
姉として茶化さねば！
「だからっ！！」
違うって、と言われる前に逃げる

「おう！嬢ちゃん」
クドが元気よく挨拶するが目の下にはクマが出来てる
「休みなさいよ…」
「嬢ちゃんが嫁に来てくれりゃな、楽なんだが…ガキどもの面倒見てくれそう」
明らかに冗談なのだろう
「あー、そっか…一気に大所帯…」
クドは修道院の院長だ戦争孤児達をまとめて面倒見ている…
「近いうちに会議するから、それまでに寝ておく事、修道院は私が行くわ」
不意に子供達に会いたくなった…クドの代わりに行こう
「え？あー、悪ぃよ、第一嬢ちゃん忙しーー…」
リヴァはもういなかった