二百三十五番星 ページ4
『ッ……この魔力は、』
ロータス「オトモダチのディアンヌじゃない?来るの早〜」
マーリンの魔術研究館に入ったと同時に、館が大きく揺れた。
下の方に数人の聖騎士の魔力を感じる。ギル、ハウザー、ギーラ、ヘルブラム…それから他にも数人。
それに負けず劣らず、大きな魔力を放っているのがディアンヌ。
何故こんな突飛な所に出てきたんだ。それも一人で。
とはいえ丁度いい。
此処の周りにはもう住人は居ない。避難しているはず。
大丈夫。
私が終わらせなければ。
この縁を、断ち切らなければ。
・
・
ロータス「あれれ、来たはいいけど身動き取れないの?馬鹿なの?
……あ、馬鹿だからこんな事してるのか」
ディアンヌ「キミはロータス……っ、A!!」
身動きが取れずに居るディアンヌは、私に気づくと瞳を潤ませて名前を呼ぶ。良かった、とまで言って。
私はお前達を突き放したのに。なんで、良かったなんて言うんだよ。
「ん?ロータス、その娘がお前の言っていた…」
ロータス「そう!ボクらの味方になった、Aちゃん♪
A、この人は聖騎士長のドレファス様。バイゼルに居た、グリアモールのお父上だよ」
グリアモール……鳴呼、彼奴か。確かに何処と無く似ている。私を上から下まで見てくるその男に、私は一礼する。
聖騎士長は二人居るのか。面倒だな。
ハウザー「A…!?」
ギーラ「あら、あの時の…やっと此方へ来る気になったのですね」
ジェリコ「この女、本当に味方なのかよ。裏切ったりしねぇのか?」
ギル「そうなったとしても、俺達で粛清すればいい話だ」
見知った顔がいくつか並ぶ。ハウザーなんて特に、私が此処に居る事に驚いている。
ロータス「大丈夫だよ、この子は利口だから。もし裏切ったらどうなるか…ちゃーんと分かってる筈だよ。
ねぇ、A」
『…そこまで有能じゃないがな』
ロータス「謙遜するなよ。この状況で冷静に居られてる時点で強いに決まってる。
何より、ボクが認めたんだから有能じゃない訳がない」
ねーギル?と言ったロータスだが、ギルにシカトされていた。ドンマイ。
ドレファス「肝の座った娘だな」
ヘルブラム「メリオダスがやられた時にあれほど怒ってたのに…どういう風の吹き回しなのかな?」
とにかく、今は目立つな。
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ミルクレープ(プロフ) - 天霧さん» ありがとうございます!受験が近いので低浮上気味ですが、少しずつ更新して行けるように頑張ります!! (2021年12月29日 12時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
天霧(プロフ) - とても面白かったです。続きがとても気になります。更新待ってます! (2021年12月26日 8時) (レス) @page38 id: 29b58b93c0 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - こはねさん» ロータスぅぅ!!しかしながら、お話がもう少し進めば再登場します!どんな形なのかはまだ秘密ですが…🤫 推しでしたか!嬉しいです、ありがとうございます☺️ (2021年11月19日 17時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
こはね - ロータスッッ!!私の推しがッッ!!!、 (2021年11月18日 21時) (レス) @page29 id: b4a9ddf842 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - 夢さん» ありがとうございます!嬉しいです✨ 更新頑張ります! (2021年11月15日 14時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクレープ | 作成日時:2021年9月25日 17時