元星柱は大罪人【七つの大罪】【鬼滅の刃】

十四番星 ページ18

メリオダスは誰に対しても変態が発動するらしい。




ｴﾘｻﾞﾍﾞｽ「うう、恥ずかしいです…」


『それは分かります。
ですが、まぁ……とてもよく似合ってらっしゃいますよ』


ｴﾘｻﾞﾍﾞｽ「ほ、本当ですか…？」


『嘘はつきません』




エリザベス様は、ありがとうございます…と頬を赤く染めた。




ﾒﾘｵﾀﾞｽ「看板娘が二人とは、なかなか贅沢だな。どれどれ…」


ｴﾘｻﾞﾍﾞｽ「キャッ！あの…？」


ﾒﾘｵﾀﾞｽ「安心しろ、ただのサイズチェックだ」


『何処がだッ！！』




エリザベス様のスカートを捲るメリオダス。
私は即座に彼女を引っ張り、メリオダスから遠ざける。



ﾎｰｸ「バッキャロー！二人目の看板娘が逃げちまうだろうが！！」




メリオダスの方はホークが噛みつき、奥の方へ引っ張って…否、引きずっていってくれた。






メリオダスが怒られていると、エリザベス様が私に話しかけてきた。



『何でしょう』


ｴﾘｻﾞﾍﾞｽ「えっと…A様は何時から此処でウエイトレスを？」


『今日からです』


ｴﾘｻﾞﾍﾞｽ「きょっ、今日！？」




ぱっちりしている目を、より大きく開いて驚いている。そんな様子に少し笑ってしまった。




『色々ありましてお世話になっています。

それからエリザベス様、私の事は様付けしないでください。そんな風に呼ばれていい玉では無いのです』



そう言うと、エリザベス様は眉を寄せて首を横に降った。




ｴﾘｻﾞﾍﾞｽ「そんなことありません！
A様…Aさんは、メリオダス様やホークちゃんと共に身を呈して私を守り、助けてくださいましたっ！

それを言ったら私だって、王女だなんて名ばかりで何もできません…」




スカートの裾を握り、悔しそうな表情をしている。私がそう言わせてしまったのだと痛感した。
エリザベス様の肩に手を置き、真っ直ぐ彼女を見つめた。







『申し訳ありません、そんなこと言わせたかった訳では無いのに…前言は撤回しましょう。

それから貴女も、何も出来ないなんて言わないでください。私たちの心を動かしたじゃありませんか』





勢いよく顔を上げ、さっきとは逆に目を輝かせている。

嬉しそうに、擽ったそうに笑っているエリザベス様。こうしていれば普通の女の子と何ら変わりは無い。




ｴﾘｻﾞﾍﾞｽ「じゃ、じゃあ、お願いがあるのですが…」


『はい、何でしょうか』




少し遠慮がちに言う。私は彼女が口を開くのを待った。

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