七番星 ページ11
「そうだお前、聞いたか?さまよう錆の騎士の噂」
その後と変わらず接客をしていると、そんな話が耳に入る。錆の騎士とは何だろう。好奇心から、少し耳を傾ける。
「錆びついた鎧を着た、最近出没する幽霊騎士だろ?」
「なんだか気味が悪いよなぁ…」
その鎧は《七つの大罪》とうわ言のように口にするらしい。
《七つの大罪》に、錆の騎士。まだまだ分からないことだらけだ。
「ほら、そこに手配書が貼ってあるだろ?」
あれだよ、と客が指さした似顔絵が描かれた貼り紙を見つめた。鎧の騎士は《七つの大罪》の幽霊じゃないかと口々に言っている。
無精髭の男の手配書が目に入る。中心にあることから、恐らく団長。
そこには確かに、“メリオダス”と書かれていて。
『………ん?』
信じられない、驚いた。いや今も驚いてる。
彼奴が《七つの大罪》団長…!?
人相書きと全くの別人だが、名前は一致している。
『後で聞いてみるか』
あれこれ考えていると、外から錆びた金属が擦れる音がした。
この世界に来ても、身体機能の方は衰えていないらしい。前世での怪我は痛みだけ残して全て綺麗に無くなっていたため、戦いになれば何時でも動ける状態である。
どうやら音の主にホークは気づいたようだ。
流石は豚、そして残飯処理係。鼻がいいらしい。
(何だか…此方へ近づいていないか?)
そして、カランカランと扉の開く音がする。
・
「なな……つの…たい、ざ……い…」
噂の錆の騎士そのものだった。
「でッ、出たぁぁぁぁああ!!!」
「《七つの大罪》だぁぁあ!!」
《七つの大罪》の幽霊と言われていたそれが、今目の前に。
客は店から飛び出していった。だが食い逃げだ!とも言ってられる状況じゃない。
しかし、何だこの気配は。悪そうなものでは無い。逆に衰弱しているように感じる。
メリオダス「Aダメだ、下がってろ」
『メリオダス…』
近づこうとするが、メリオダスに制止されて叶わなかった。代わりに、メリオダス自らが鎧に近づく。
メリオダス「お前誰だ?」
_____バタンッ,,カラカラ…
騎士が倒れ、兜が外れた。顔が露わになる。
『私の部屋に運ぼう。
メリオダス、手伝ってくれ』
中に入っていたのは、銀髪の可憐な少女だった。
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奥山乃愛(プロフ) - ミルクレープさん» 分かりました!無理せずに頑張ってくださいね! (2022年12月5日 6時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - 奥山乃愛さん» コメントありがとうございます!!全キャラ…作者自身の書きやすさにもよりますが、なるべく多くのキャラに愛されるようにしてみます!!完結までいけば全員分落ち書く予定です!更新頑張ります🔥 (2022年12月4日 22時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
奥山乃愛(プロフ) - 初コメ失礼します!出来たら全員のキャラ(敵にも)に愛されたいです!(恋愛的に)あと出来れば全員落ちみたいなのが見てみたいです!無理せずに頑張ってくださいね! (2022年12月4日 20時) (レス) id: fdc1778b4b (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - あれ…?あれれれれ??高評価が100票!!ありがとうございます😭✨ (2021年10月3日 15時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
鈴(プロフ) - ミルクレープさん» 了解しました! (2021年8月22日 19時) (レス) id: d1cecbd3a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ミルクレープ | 作成日時:2021年2月20日 18時