五十九番星 ページ15
椅子を持っていき、エリザベスの傍に座る。
ｴﾘｻﾞﾍﾞｽ「さっきは言いそびれちゃったけど…怪我を治してくれてありがとう」
『いいんだ。
エリザベス、お前は強い。そんなお前を見て、もっと強くなりたいと思った。失いたくないと思った。
だからお前は私が守る。守らせてくれ』
ｴﾘｻﾞﾍﾞｽ「ふふっ、ありがとう。
でも、Aも充分強いわ。自分だけじゃない、誰かのことを守ろうとする気持ちを持てるんだから。私にはそんな余裕ないな」
そう言って天女のような微笑みを向けられる。本当に、無事で良かった。
ﾃﾞｨｱﾝﾇ「ボクは、キミの事がイマイチ分からない。何を考えてるかも読めない。
けど、エリザベスの言う通りだと思うよ。ギルサンダーを煽って、聖騎士に突っ込んでいってさ…あんな事するのはキミ位しか居ないよ。
ボクに対して怖かったかーって聞くなんて、ホントどうかしてる」
その言葉に私は苦笑いを浮かべた。
どうかしてる、か。否定できないのが痛い…。
ﾃﾞｨｱﾝﾇ「でも、それと同じ位……
エリザベスも君も、ホントにかっこいいよ」
『え…？』
ﾃﾞｨｱﾝﾇ「頑固で、人間なのに凄く
ｴﾘｻﾞﾍﾞｽ「勿論、全部褒め言葉よ？」
歯を見せて笑うディアンヌ殿に拍子抜けしてしまう。逆に嫌われているのかと思っていたが…。
『ほ、本気ですか？』
ﾃﾞｨｱﾝﾇ「…駄目？ボクは君の事、仲間だと思ってるのに」
『ディアンヌ殿、』
ディアンヌ殿が、私の事をそんな風に思ってくれているなんて…。
嬉しさが込み上げてくる。
ﾃﾞｨｱﾝﾇ「キミの事Aって呼んでるんだから、そのディアンヌ殿っていうの辞めてよ」
『ディアンヌ……いいのか？』
ﾃﾞｨｱﾝﾇ「いいの！これからも、仲良くやってこ！」
私達はお互いの顔を見合わせて笑った。
この世界でも、こうやって笑い合える事が出来る。
嵐の前の静けさだとしても。束の間の休息だとしても。
ディアンヌの明るい笑顔、エリザベスの優しい笑顔。私は目を細めて笑うだけだが、この二人と居ると楽しい。
ﾃﾞｨｱﾝﾇ「見て！流れ星！！」
ｴﾘｻﾞﾍﾞｽ「わぁ…！」
思いっきり笑える時が来ますように。
傷つかなくていい誰かを救うことが出来ますように。
私は幾つもの流れ星に、そう願った。
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マイマイマイキー - とても面白くて、今七つの大罪と鬼滅の刃にはまっていたので探してたんですよ！嬉しい！ありがとうございます！何か思う事があればこの作品を見て息抜きさせてもらってます！ありがとう！ (2021年8月5日 11時) (
レス) id: ce7ca8cbb8 (このIDを非表示/違反報告)
カピバラの神!!(プロフ) - とても楽しみに待たせてもらいます!! (2021年7月24日 19時) (レス) id: aca1894eb0 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - カピバラの神!!さん» やーーーっと返して貰えました！部活の県大会終わったので！これからじゃんじゃん更新していきます！お楽しみに！！ (2021年7月24日 15時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
カピバラの神!!(プロフ) - はやく返してもらえるといいですね。枕をぬらしながら待ってます!! (2021年7月23日 20時) (レス) id: 3901f881a5 (このIDを非表示/違反報告)
ミルクレープ(プロフ) - メリエリさん» まじですか！！ありがとうございます！超嬉しいです、頑張ります！！ (2021年7月23日 14時) (レス) id: fa8d766c94 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ミルクレープ | 作成日時：2021年5月30日 14時
