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「あー、今日はご機嫌斜めの日?」

「うるさい。」









昨日はよく眠れなかった。

お陰様で、勝利に当たってしまうほどだ。









「なにがあったの?」

「店長がうざくて。」

「あー、あの店長?いつもの事じゃん。」










苦しい言い訳なのに、勝利は気づいていない。...多分。









「この前女の子から聞いたんだけどさー、」

「うん。」

「A、菊池先輩に狙われてるらしいよ。割とガチで。」

「...え?」

「なんかめっちゃ噂してたよ、しかも 渡辺さんって勝利くんの彼女じゃないのー? って。」

「ありもしない噂がタラタラ流れるね。」

「...ほんと。噂って面倒だわ。」









また間があった事を私は気づかないふりをする。

もし、勝利が私の事を好きだったとしても、私が勝利を選ばないことは、勝利が1番分かっている。









人には、期待しないのが無難だ。









期待しすぎると限度が分からなくなり、空回りする。

それを繰り返して、人は別れを選ぶ。






私と聡が、そうだったから。









「うわー、次の講義だる。」

「勝利がそんな事言うの珍しいね。」

「でも思ってるでしょ?」

「...うん。」

「ほら。一緒にサボろうよ。どっか行きたいとかない?」

「...優等生から聞きたくない言葉がつらつらと。駅前のカレー屋で。」

「そこはケーキとかじゃないの?!まぁいいや、行こう。」









勝利なりに、気を使ってくれたんだ。

きっと、今の気持ちが顔に出ていたから。









「なに食べよっかな〜。」

「考えるの早くない?」

「あそこのカレー屋ずっと行きたかったの。メニューも豊富だし悩む。」

「じゃ、セットで2種類のルーを選べるメニューを2人で注文して、2人で食べたい味を4種類選んで これ当たり とか これは次来た時は注文しない とか評価し合って食べるのは?」

「うわー、めんどくさいけどそれ採用。」

「そうこなくっちゃ。」









キュヒ、と音がしそうな勝利の独特な可愛らしい笑顔に、私もつられて笑顔になった。

本当に勝利といると変に気を使わなくて楽だ。









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はる(プロフ) - あらたさん» あらた様 うわー!本当ですね!すみませんご指摘ありがとうございます!これからも当作品をよろしくお願いいたします。 (2017年11月6日 2時) (レス) id: ab803b53a8 (このIDを非表示/違反報告)
あらた(プロフ) - 設定に変わってしまっているのかなと思います。なにか考えがあってでしたら申し訳ありません。これからも更新楽しみにしております! (2017年11月5日 4時) (レス) id: b48a22250f (このIDを非表示/違反報告)
あらた(プロフ) - こんばんは!初めまして。作者様の書かれるストーリーだけでなく、言葉や作品の雰囲気やリズムなど全部がツボです(;_;)作者様のお話が大好きです〜!それと私の間違いだったら申し訳ないのですが、68では主人公は夏生まれとなっていますが70では11月?あたりの→ (2017年11月5日 4時) (レス) id: b48a22250f (このIDを非表示/違反報告)
はる(プロフ) - 未空さん» 未空様 もったいないお言葉をありがとうございます!これからもよろしくお願い致します。 (2017年10月26日 1時) (レス) id: ab803b53a8 (このIDを非表示/違反報告)
未空(プロフ) - 今1番好きな作品です!続き楽しみにしてます! (2017年10月24日 0時) (レス) id: 0d0a977df5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はる | 作成日時:2017年9月13日 2時

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