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『さとるちゃん！起きて！』
｢んっ…｣
この声…
｢A！！？｣
確かにそこにAはいて
咄嗟に抱きしめる
本当にここにいるんだと
『いきなりどうしたの？』
『寝ぼけてる？』
そう言って笑う。
なあ、
Aこそ、やっと会えたのに、
なんだよ、その反応
でも
｢やっと会えたっ…｣
『やっと会えたって何、昨日もあったでしょ？』
『なんか変なもの食べたでしょー！』
あれ、おかしい…
こんな心から笑ってるAを見たのはいつぶりだろう
『もー！なんか返事してよ！』
よく見れば彼女は幼くて
ああ、これは夢か
｢ううん。なんでもないよ｣
腑に落ちた
『なんか悟ちゃん気持ち悪い！』
『いつもの、なんでもねえよじゃない！』
本当に大丈夫？と五条の頬を両手で包む
ああ、好きだった。これをしてもらうのが
少し冷たいAの手が
ドキドキする心臓で火照る頬を冷やしてくれる
｢好きだよ｣
｢ずっと、待ってるんだ｣
｢早く戻ってきて｣
僕のおねがいを聞いて欲しくて
『何言ってるの』
『ずっとそばにいるじゃない』
不思議そうな、困ったような顔をする
「そうだったな…」
いっその事ずっとここにいればいい
Aと俺だけのたった2人の世界
『そういえばさ！昨日ね？』
Aはいつものように俺に話しかける
これが日常だったんだ
俺にとって
これが当たり前の世界なんだ
『ねえ！聞いてる！？』
『やっぱり今日の悟ちゃん変』
じーっと怪しげに俺の顔を見てくる
「ふっ、あははっ！！」
『なによ！』
「いいや、幸せだなって」
「ずっとこのままがいいのにな」
『帰らなくちゃ』
「へ？」
『もうこんなに外も暗くなった』
Aに言われて気づく、いつの間にか明るかった空も暗くなってた
『私戻らなくちゃ』
「戻らなくちゃ…？」
『私、戻らなくちゃ』
「…ちょ！？」
勢いよく抱きついてくる
『待ってて』
『絶対に』
鼻と鼻が触れそうな
そんな距離
Aの綺麗な深紅色の瞳に吸い込まれる
『寄り道しちゃうかもしれないけど』
『迷っちゃうかもしれないけど』
『私の居場所はここだから』
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
大変長らくおまたせしました。
他の小説内では報告したんですが、こちらでは報告できてなかったようです。勉強の両立で少し忙しくなりなかなか更新ができず申し訳ありません。
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プスメラウィッチ - 続き頑張って下さい。応援してます。楽しみにしています。 (2021年4月20日 5時) (
レス) id: 8685377221 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディー(プロフ) - みーさん、返信遅くなり大変申し訳ありません！頑張って更新していきます！ (2021年3月19日 22時) (レス) id: 6d339b4417 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディー(プロフ) - にゃるさん、返信遅くなり申し訳ありません。私はきっと五条さんは子煩悩になると勝手に思っているので欲望のままに書きたいと思います！ (2021年3月19日 22時) (レス) id: 6d339b4417 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディー(プロフ) - 東雲さん、返信遅くなり申し訳ありません！私自身子育て経験ないので少し心配ですが頑張っていきます！ (2021年3月19日 22時) (レス) id: 6d339b4417 (このIDを非表示/違反報告)
みー - 続き待ってるよ。 (2021年3月9日 23時) (レス) id: 273ade198c (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤマタノ | 作成日時：2021年3月9日 14時
