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「ねぇ、A今日初講義だった高藤先生めっちゃかっこよくない!?」

『んー、わかんないや。そう言うの』

ずっと違うこと考えてたなんて言えない

「だと思った!Aは興味無さすぎる!」

『そー?』

「そうよ!あんたの事好きな奴はうんといるのに」

「Aがその気になれば秒よ秒」

周りの人はそう言うけど

『いいかなあ…』

「…そんなに忘れらんないわけ?」

忘れられるわけが無い。ううん、多分忘れちゃいけない。

「お節介な話かもしれないけど、自分のせいで前進めてないAを見るのは嫌だと思う」

いつもなら抑えられた感情もその一言で湧き上がって

『あんたにっ!…』

なにがわかるのよ。って大声出しかけた時の友達の驚いた顔。

「ごめん、そんなつもりじゃ」

『ううん、私こそごめん。』

『ちょっと1人にさせて』




次の講義に出る気持ちにはなれなくて急いで廊下を走る


ここにいたくなくて



いつしかこの場所が私にとって安心できる場所になって。

『ねえ、真一郎』


平日の昼前にお墓に来る人なんて滅多に居なくて


他のとは違ってとても綺麗に維持されているお墓は私が頻繁に訪れることを表してる



『私、前に進まなきゃダメ?』

『真一郎はそれを望んでる?』


返事は返ってこない


ただの自己満


『今日ね、友達に言われちゃった』

『真一郎はどう思う?』

そう言ってれば足音が遠くから聞こえる。
誰か来たのだろうか。


『でも仮にね、もしその友達に言われた通り前に進むとしても』

『真一郎が立てたバイク屋は私が続けるし、』

『真一郎に貰ったたくさんのプレゼントも全部捨てられない』

『真一郎から貰ったたくさんの思い出なんて忘れられるわけが無い』

『だから私としてはずっと…』


その足音は私の隣で止まる

「やっぱここに居るんだな」

『…学校は?』

「自分こそ、」

『なんで』

「なんか、今行けば会える気がしたから」

『やめてって言ったよね』

「しーらね」

『じゃあ私もう行くから』

急いで自分の荷物を取って

『真一郎、また来るね』

彼にお別れの言葉を告げて歩き出す

やっぱり昨日と同じ、

『ねぇ、離して』

「ヤダ」

『離して』

「離してって言われてハイハイ離しますってやつなんて居ねえだろ」

『お願いだから…』

もうこれ以上見たくない

「もう一度言う、」

無理やり私の顔を上げて目線を合わせさせる

「本当に俺の顔見るの嫌か?」

その瞳が愛してる真一郎の影を匂わせて

ーー
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キャンディー(プロフ) - 綺羅さん» 私も真一郎推しなので、この作品を作っちゃいました笑笑 (2021年11月24日 21時) (レス) id: 2c0233fc7b (このIDを非表示/違反報告)
綺羅(プロフ) - 真一郎推しからしたら最高すぎる!!!! (2021年11月21日 12時) (レス) @page28 id: 1c40c756d3 (このIDを非表示/違反報告)
キャンディー(プロフ) - ご指摘ありがとうございます! (2021年8月12日 20時) (レス) id: caaf428f68 (このIDを非表示/違反報告)
マリー(プロフ) - 1ページ目の消毒液を付けるところ、あんのていではなく、あんのじょう(案の定)だと思います!要らぬ指摘だったら一々細かくてすみません…。 (2021年8月12日 19時) (レス) id: 44f2d9f658 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ヤマタノ | 作成日時:2021年8月11日 21時

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