時を架ける人よ 【名探偵コナン】

危険な外出 ページ46

訓練も終わり今日はAとデート(ご飯を食べに行く)だ。


柄にもなくルンルンな足取りでAと待ち合わせしていれば景から着信がある

｢ええ！？バンパーが引っかかった車を引きずりながらトラックが暴走！？｣

ちょうどそこに来たAと萩原も何事かと駆け寄ってくる



電話をしている僕を不安そうな顔で覗き込むA


｢教官が車で？｣


｢あぁ、FDなら今、陣平ちゃんが…｣



一通り、教官の車があるところまで状況をAに説明しながら向かう


『なるほどね』


『って、肝心の松田は？いないじゃん』


｢ほんとだわ、っかしいなあ。修理が洗車してるはずなのに｣



後ろの荷台空いてる


上まであげれば


｢ふぁぁ…あ”？｣


寝ていた松田が出てくる。


『あ”じゃないわよ、あ”じゃ』


何かと松田に厳しいA


｢じゃあなんだよ！あっ‪❤︎‬‪でいいのかよ｣


『それならいいよ』


｢ってそんな場合じゃなくて｣


直ぐにふざけ始める2人に呆れながら乗り込む


『私が助手席がいい』

｢いや、お前さっきのったろ｣

『でも』

｢今度は俺だ！｣


とまた座るところで喧嘩し始める


｢あぁ、もう！｣


Aの手を引いて隣に座らせる


『まぁ、ゼロの隣ならいい』


その言葉だけで耳が熱くなる


｢零のやつ耳赤いぜ｣


｢恋って奴か｣


｢ほーん｣
ｰｰ

｢よぉ！大将｣


｢待たせたな｣


教官の車を借りて暴走車の横を走行する景と班長の所へ着く


｢どうにかしてトラックをとめないと！｣

次に萩原がした行動は、車体をぶつける

『うわっ！！』


疲れていたのか半分眠かけだったAはそれで目を覚ます

『トラックにぶつけてるの？』

｢あぁ、でも重量が違いすぎる｣

『そうなんだ』

『私が運転手の所まで乗り込んで車停めるのは？』


Aの言ってることは本当に出来てしまうが、Aにそんな危険なことはさせたくない


｢バカ力女は黙って死なねえようにつかまってろ｣


『あんたより先に死んでたまるか』


｢へ、上等だぜ｣

松田がなにか思いついたのか、


トラックが引っ張っている車の運転手に松田が話しかけている


｢零も、舌噛むんじゃねえぞ｣



2人がなにか始めたが検討もつかない。


｢一体何をやろうって｣


『見てからのお楽しみ？』



｢その通り｣


助手席が地面スレスレなところで走行する


Aが僕の体をぎゅっと抱きしめて固定する


『もしもがあったら怖いから』


鼻と鼻がぶつかるくらいの近さで言われるから、このスリルよりもドキドキで意識が飛びそうになる

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