時を架ける人よ 【名探偵コナン】

女子と強さは紙一重 ページ37

｢いっぽん！！！！｣



｢それまで！！！｣



逮捕術の訓練中、勝ち続ける伊達班長



松田は先程試合をした負けたらしい



｢班長鬼つよじゃねぇか！｣


萩原くんとヒロが並ぶところに腰を下ろした


｢俺なんか面潰れるかと思ったよ｣


｢イテテテ｣



そんな3人に耳を立てる



やっぱり、伊達さんは只者じゃない。



私も、胸はらなきゃ



女だからといってこの訓練を男の人とやらない訳ない。


ぎゃくに、いつ、いかなる時でも自分より格段上の相手より優位に経つことが最重要



｢ただの殴り合いなら負けねえのによお｣


｢俺も女と車の扱いなら負けねぇぜ｣


｢あ、でもほら班長彼女いるって｣




何がそれなら負けないだ、これから先現場に出た時にそんなこと言えないのに



だからこそ伊達さんはいい対戦相手



｢験直しに週末どっか行かねえ？｣


｢工具店じゃなくて、カー店かバイク店ならいいぜ？｣

｢それなら俺も付き合うよ！｣


週末どこ行くかという話をしていた時、松田が変な男を見かけたと言い始める。


それに当然声を荒らげたヒロ



いつもの優しいヒロじゃなくて見て見ぬふりを出来なくなる



松田に言いよるヒロの肩に手を置く


『ヒロ』


ヒロの動くが止まる


そして私の方を振り返る


｢A、｣


『何がヒロをそうさせてるのかは分からないけど』


『とりあえず落ち着いて』


『次はゼロの番だから見よ？』


そういえば素直に頷いて定位置に戻る


｢ごめんね、｣


『ヒロが謝ることなんて何も無いわ』



そんなこと言ってれば伊達さんが10人抜きをする



｢次！降谷！｣



ゼロで11人目



そして私で12人目



｢なぁ、凛城。お前はどっちに賭ける？｣


｢班長か零か｣


松田は1人だけ小学生なの？って言いたくなるほど子供っぽい


『あなたはそんなことしか考えてないわけ？』


｢んな事ねえよ！これは男にとっては重要なんだよ！｣


『焼きそばパンかメロンパンか知らないけど、どっちでもいい』


｢つまんねぇな、｣


少しその言葉に腹が立つ


『なに、当てたらなんかしてくれるわけ？』


｢っ、おう。｣


『じゃー、伊達さんに』


『それでもし私が当てたら、最近この近くにできた特大パフェ30分完食で0円に行きたい』


｢は？｣


『いきたい』


最近、周りの女の子たちがその話をしていて私も行きたくなった


｢んなの女子と｣


『いると思う？』



女の子の友達


｢ん、わーたよ｣



『決まりね』



頼むから伊達さん勝って、なんてゼロに失礼なことを思ってしまうから心の中でゼロに謝る

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