時を架ける人よ 【名探偵コナン】

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｢なあ、零｣


｢もう1人の総代って誰だったんだ？｣


入校が終わってそれぞれの決められた自室へ行く途中に景にいわれる


｢それが、僕もわからないんだ｣


｢プログラムには僕の名前しか書かれてなかった｣


｢教官に聞いても見たらすぐわかるっていわれたんだ｣


｢見たらすぐわかるって｣


アバウトすぎる。


僕が男でもう1人の総代が女だから書かれてないのか？

それじゃ、問題になる



｢なんだろうね｣



｢まあ、見たらわかるのか｣



｢あぁ、少し観察だけしてみようと思う｣



それから少し日がたって一人の男に喧嘩を売られた



僕が気に食わないらしい



結局夜中に2人で殴り合う



｢僕の何が気に食わないのか知らないが｣


｢僕は絶対に警察官にならなきゃ行けないんだ。邪魔しないでくれ！｣


あの日、Aと約束したから


｢そう、それよ！｣


｢ボクちゃん警察大好きって言う｣


｢その根性が気に食わねぇんだよ｣


｢何を馬鹿な、君も警察官をめざしてこの学校に｣


｢入っただろうに！！｣



その後景の部屋へ行き怪我の手当を頼んだ




ｰｰｰｰ




『ねえ、すごい怪我』


あの気に食わないボクちゃん男と殴りあって少し休んでいれば上から女の声がする



｢うるせ、んな｣



頬っぺたにひんやりとした手がかさなる



『どうしたらこんなになるの？』


女はしゃがんで、目線がかさなる




顔立ちはあのムカつくやつを思わせる程に酷く整っていた。



｢人形みてえだな｣



表情も動かさずたんたんと話す女を見て率直に思った



でも、なぜか目を逸らせない



『そう、』


形のいい唇が動く


そこに視線が行く


『来て、手当するから』


少し待たされて女が降りてきたら片手に救急キットを持っていた


手際よく処置される。




『やんちゃね』


｢悪ぃかよ｣


『悪いだなんて言ってない』


｢ん｣


少し頬の傷口が痛む


『ごめんなさい、少し痛かったね』


｢いたかねえよ｣


『痛くしてやったんだから、痛いわよ』


こいつ、わざとやりやがったのか



気に食わねえ



｢まあ、手当してくれたのは感謝する｣


｢別に頼んでねえけど｣


『ええ、別に頼まれてないからお礼はいらないわ』


見えない火鉢がお互い飛び交う



『素直じゃない反抗期の中学生みたいだ』


｢あぁ？表情ひとつも変えないお人形には言われたかないね｣


『はぁ？あんたよりよっぽどマシよ！』


｢んなわけねぇだろ！｣

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