時を架ける人よ 【名探偵コナン】

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それからは簡単だった。



首の筋を叩けば犯人は力なく床に倒れ込む




はぁ、終わった。



それより、撃たれた人！と思い探すと




『あの時の、』




黒髪で深緑の瞳




目が合えば、首を横に振る



ダメだったか、



｢お見事、｣



彼は私に拍手する



｢あの場面で君だからできたことだ｣



『人の命を救えませんでした』



｢いいや、君がこの会場内にいたとしても止められたから分からないですよ｣


｢この状態でのベストを君はやれたと思います｣



そう言いながらスムーズに犯人を拘束していく。



『あなたは、』



｢まぁ、警察とでも言っておきましょう｣



『けいさつ、』



その後警察の人たちが到着し事情聴取を受けることになる。



私は犯人を捕まえた張本人として表彰したいと言われたがそんなことは望んでいなかった為断った。



それよりも、私は彼がきになって仕方がなかった。



見失わないように、



後をつける。



人が少なくなったところで彼が止まる。



それと同時に声をかけた



『あの時のスカーフのお礼できてないです。』

『それに、渡せてないし』



｢あぁ、そういえばそうでしたね｣



『もう日も落ちてくらいから私一人じゃ危ないと思いません？』


｢そうですね。送らせていただきます。｣



彼は車で来ていて私を手馴れたようにエスコートする



『貴方は、ただの警察の人じゃないですよね』



彼の行動全てが、他の警察とは違った



｢なぜ、そう思うのですか？｣



『何故でしょうね。でも、強いて言うなら』



『貴方に他の人とは違う魅力を感じたからですかね。』



｢それはそれは。素敵なお嬢さんに褒めていただき光栄です｣




本当に、大人の余裕と言うやつなのだろうか、



少しなれない状況に鼓動が速くなる



『私のくだらない考え聞いて貰えますか？』


Yesの代わりに私へ目配せする



『FBI』




『あなたの所属はそこなんじゃないかなって』



｢何故、そう思ったんです？｣



『ただの勘です』


『それと、願望』


『貴方みたいな人がFBIならいいなって』


｢それはまた、面白ですね｣


『それと、そのぎこちない敬語やめてください』


ふはっと彼の乾いた笑い声が聞こえる


｢やれやれ、参ったな。そんなに俺は敬語が下手か？｣


『いや、らしくないなって』


｢らしくない、か｣


『似合わないなって思いまして、、』


『申し訳ないです、』


｢いや、面白い｣


｢そしたら、次は俺が質問していいか？｣

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