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「その、アルバスから聞いた？」
「俺たちが成し遂げようとしてること」
少し肌寒い風が二人の間を通る
『聞いたわよ』
『それを成しえてどうするつもりよ』
彼女の反応に慣れているのかそれすらも愛おしくなっているのか。
「いつも君は俺に冷たいね」
少しだけ、ほんの少しだけ温かみをました。
「大いなる善のために」
「アルバスが考えたんだ。」
【大いなる善】
彼女はその言葉を信用出来なかった。
『いくらアルバスが言ったからって何も変わらないわよ』
「変わらないか…」
「でも君も同じだろ。求めたものは」
『さぁ、どうかしら。』
『私は今そばにいる愛する人たちを守れればそれでいいわ』
『いいの。それで。』
かつては大衆の幸せを願い生き続けたお姫様は
その思いと同じ重さの絶望を味わった。
「俺ならその世界を君に見せてあげれる」
『知らないわよ』
「残念だ。」
「でも俺は諦めない。君が振り向くまでね」
『執念深い男ね。』
愛を勝ち取るために、注目をわざと浴びる。
「そうだ、アルバスと血の誓いを立てた」
空を飛ぶ鳥が堕ちる
『今なんて？』
「血の誓いだ」
『なぜそのようなことをしたの』
鋭く震えた声が彼の耳に届く
「お互いを想ってやった迄さ」
「別に悪いことじゃないだろ」
『そうね。そうよね。』
彼女は現実を呑み込む
見てはいけない未来が見えた
『私は貴方を多分、一生好きになれないわ』
「そうか、無理ならいいさ」
「想い続けるだけでいいさ」
「嫌いにさえならなければ」
彼は本当に彼女を愛していた。
その思いだけは鮮明に途切れることは無い。
アルバスの事ももちろん自分の真友として愛していた。
でも彼女だけは何にも汚されることの無い存在
彼女が優しいことを知っていた。
どれだけ冷たく接されても、心の底で彼女は彼を思っての言葉だった。
だからこそ、彼女には嫌われたくなかった。
好かれなくていいからこそ、嫌いにならないでと
今後、闇の魔法使いとしてその名を轟かすグリンデルバルドも、愛という名の心を持っていたのだ。
そして、悲劇が幕を開ける
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赤とんぼ(プロフ) - わぁぁぁ見れるようになっているありがとうございますこのお話大好きです本当にありがとうございます (7月13日 20時) (
レス) @page39 id: cb6eaa4562 (このIDを非表示/違反報告)
アニメ大好き(プロフ) - ありがとうございます^_^ すごく面白いですね(o^^o) 続き楽しみに待ってます (2021年12月24日 20時) (レス) id: 36bca363a3 (このIDを非表示/違反報告)
まーさん(プロフ) - お話、面白いです！続きが楽しみです！ (2021年12月13日 11時) (レス) @page14 id: c205e099df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヤマタノ | 作成日時：2021年11月28日 0時
