蒼剣【創作】1 (ページ45)

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寝れる寝れないの問題じゃないページ45

「ただいま…っと…｣
靴を脱いで部屋に入る
体力はある方だが精神的に疲れた僕は
私服のままベットに倒れる
カーテンが開いた窓からは赤い空が見える
「あぁ、もうそんな時期か…」
冬が来る
太陽が燃え尽きて新しい太陽が出来るまでの期間が冬だ降ってくる雨も雪になる
「赤い…」
あの時と一緒だ赤い暗がりでも分かる…
赤だ
「慣れって怖いな…」
両親が死んだ時は黒い感情が湧いてきた
でも、もうそれも無いんだと思うと
「やるせない」
復讐のために此処に来たのに
もう何も無いじゃないか
「はぁ…」
もういいや、考えてもしょうがない…寝よう
そうして僕は眠りについた

翌朝

頬を突つかれる感触…
「よく寝てるわねー」
まるで子供の頬でも突っつくように
「おりゃ、おりゃ～」
と、思ったら突然やめた
「…さて、と…アレフには起きないって言ってくるか…」
「起きてます…」
浅く笑うリヴァ
「なんだ、起きてるの」
「気づいてたんでしょう？」
そしてまたはぐらかすように笑って「どうでしょうね」
なんて言うから君は狡い
「それで…なんの様ですか…？」
リヴァは「かわいー寝顔を拝みに来ただけよ？要件は別にないの」
「貴女はなくてもアレフにはあるんじゃないですか？」
「あれは嘘よ」
「嘘…」僕はわかっていた
「それにしても寒いわ…｣
「暖炉付けますか？」暖炉をつけようと立ちが上がるとリヴァが静止して
「いや、いいわ…そういう寒いじゃないから…｣
僕に抱き着いてくるリヴァを僕は抱き締めていた
「…暖かいですか？」
僕より体温が高いのか…リヴァの方が暖かい
「そうね…別に脱いで貰っても構わないのだけれど」
「ななななっ！？何言ってるんですか！？」
脱げってつまり…そーいう…
「なんてね」
離れたリヴァから微かに血の匂いがした…気がした