あなたのはレビオサー ページ46
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シェリーが呪文を使った瞬間、トロールの鼻汁やらなんやらで汚れていたハリーの杖はみるみるうちに綺麗になった。先程から彼女は無言呪文を使用しているが、シェリーの魔力はどうなっているんだろう？一年生の平均的な魔力を圧倒的に越えていることだけはハーマイオニーの目から見て明らかだった。
「いったいあなた方はどういうおつもりなのですか！？」
怒声と共にやって来たのはマクゴナガル教授だった。その隣にはスネイプもおり、最後に入ってきたクィレルを見るなりシェリーは近くにいたハリーの手を咄嗟に掴んだ。先生たちにお説教されるのが怖いのかな───なんて検討外れなことを思いながら、ハリーも力強く握り返した。その顔は真っ赤である。
「どういうことなんですか、説明なはい！」
「あのっ……えっと」
「───私のせいなんです、先生」
ハーマイオニーが口を開いた瞬間、「なんですって」とマクゴナガルは眉を寄せた。ハーマイオニー・グレンジャーがその若さで数多くの知識を所有しており、非常に賢いということはマクゴナガルもよく知っている。だからこその衝撃だった。
「トロールを探しに来たんです。本で読んだから倒せると思って。……でもだめでした。三人が来てくれなかったら今頃死んでいました」
そのとき、ハリーとシェリーはスネイプが足から出血していることに気がついた。即座にスネイプはマントで足首を隠し、これは何かあるな、とハリーは直感的に悟る。こういうときの本能的な勘はすごいのだ。
「そうだとしても！とても愚かな行いです！
ミス・グレンジャー、あなたには失望しました。グリフィンドールは五点減点です。判断力に欠けていますよ。無事だったのは運が良かったからです」
一年生で野生のトロールを相手にして生きて、それも全員無傷で戻れることなんて滅多に有り得ないだろう。
「……よって、五点ずつ与えることにします」
パッと表情を明るくさせるハリーたちに「その幸運に対してです」と念押ししてから厳かに去って行った。
「さ、さ、もう行きなさい。トロールが起きるかも……」
クィレルが話すとハリーの手を握るシェリーの手が強くなる。それを受けて、彼女が恐れていたのはマクゴナガルの説教ではなくクィレルなのだとなんとなく察した。
(……でも、なんでだろ？)
はてさて、ハリーには全くわからない。
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好き - めっちゃ面白いです！！質問ですが、クララさんは「リミット」の主人公という解釈であっていますか？ (9月11日 22時) (
レス) @page50 id: 7b1f7a885b (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ(プロフ) - すみません。アドラーというのは本作に出てきますでしょうか。調べても出てこなくて… (8月24日 9時) (レス) @page49 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
本都 - 失礼します。クララの子供はレギュラスの子供でしょうか (2021年8月15日 13時) (レス) id: 7aa513530e (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 柊あんずさん» どんな更新速度でも完結まで追い続けます！応援してます！ (2020年10月24日 0時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます〜！今までが遅すぎたんですよ…だってこれ連載したの2018年ですからね…申し訳ない…これからも応援よろしくお願いいたします…！ (2020年10月23日 21時) (レス) id: 30d83766f8 (このIDを非表示/違反報告)
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