ハーマイオニーとお勉強 ページ25
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ホグワーツ初めての授業はスリザリンと合同の魔法薬学の授業だった。皆、それぞれ自由に席についている。どこに座ろうかしら、とハーマイオニーと相談していると見覚えのある後ろ姿が視界に入った。
「ハリー、楽しそうね」
シェリーがハリーの右隣の椅子を引くとハリーはやぁ、と嬉しそうに笑った。ハーマイオニーはシェリーの隣に座る。
「ホグワーツの初めての授業だもん！わくわくしちゃうよ！」
「でもさぁ、なんかここ不気味じゃない？」
ロンが口を挟んだ。
実際、魔法薬学の授業は地下牢で行われる為城の中にあるどの教室より寒く、気味の悪い部屋だった。そんな事を話していると部屋の扉が乱暴に開いた。
「この授業では杖を振ったり、バカげた呪文を唱えたりはしない」
魔法薬学担当教諭であるセブルス・スネイプは教室に入るなり、冷たく言い放つ。真っ先にロンが顔をしかめた。表情すら変えなかったものの、シェリーもいい気はしなかった。シェリーは杖を振るのも、スネイプが小馬鹿にした呪文を唱えるのも好きだからだ。
しかしスネイプは生徒達の動揺も無視して話を続ける。
「魔法薬の調合の繊細な科学と芸術的な技を諸君が理解するとは期待していない。だが、一部の、素質を持つ選ばれた者だけに」
そう言った時、スネイプがチラリとドラコ・マルフォイに目配せしたのをシェリーは見逃さなかった。親同士に何かしらの繋がりがある、と言ったところだろうか。
「伝授してやろう。人の心を操り、感覚を惑わせ、名声を瓶に詰め、死にすら蓋をする。そういう技を」
そこまで言い終えるとスネイプは満足げに唇を歪ませた。しかし、徐々にその表情は曇っていく。何気無くハリーに視線を移す。ハリーはノートにペンを走らせるのに夢中で、スネイプの無駄話など聞いてもいなかった。
「……諸君の中には自信過剰な者がいるようだ」
間違いなく、ハリーを指す言葉にシェリーは慌てハリーの肩を揺らす。やっと状況に気づいたのか、ノートから顔を上げた。
「アスフォデルの球根の粉末にニガヨモギを煎じたものを加えると何になるか？」
ああ、なんて大人げない男なの！
ホグワーツに入学したばかりの一年生に出すとは思えない質問にシェリーは絶句した。ハリーは困惑したように眉を寄せる。ハーマイオニーが真っ直ぐと手を上げた。
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好き - めっちゃ面白いです！！質問ですが、クララさんは「リミット」の主人公という解釈であっていますか？ (9月11日 22時) (
レス) @page50 id: 7b1f7a885b (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ(プロフ) - すみません。アドラーというのは本作に出てきますでしょうか。調べても出てこなくて… (8月24日 9時) (レス) @page49 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
本都 - 失礼します。クララの子供はレギュラスの子供でしょうか (2021年8月15日 13時) (レス) id: 7aa513530e (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 柊あんずさん» どんな更新速度でも完結まで追い続けます！応援してます！ (2020年10月24日 0時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます〜！今までが遅すぎたんですよ…だってこれ連載したの2018年ですからね…申し訳ない…これからも応援よろしくお願いいたします…！ (2020年10月23日 21時) (レス) id: 30d83766f8 (このIDを非表示/違反報告)
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