ようこそ、グリフィンドールへ ページ21
××
「ポッター・ハリー！！」
殆どの生徒の組分けは終わり、いよいよ全生徒の注目の的、ハリー・ポッターの番になった。ハーマイオニーの隣に座ったロンは「ハリーがグリフィンドールでありますように……ハリーがグリフィンドールでありますように……」と念仏のように唱えている。シェリーもまたハリーがグリフィンドールで組分けされることを祈った。
ハリーは多くの視線を浴びながら、帽子を被る。
「いやに長くないか？ハリーの組分け」
「あぁ。帽子も悩んでるんだろうな」
ハリーの組分けには思っていたよりも時間を要している様子だった。時間がかかればかかるほど、生徒達の興奮が高まっていく。何しろあのハリー・ポッターだ。皆、自分の寮に選ばれてほしいと思うが当然だ。
「グリフィンドール！！」
ついに帽子が高らかに叫ぶ。
それと同時に、今まで一番の歓声がグリフィンドールから上がった。ロンは舞い上がり、双子のウィーズリーは「ポッターを取った！」「ポッターを取った！」と喜びの声を上げる。シェリー、ハーマイオニーも大きな拍手をした。
ハリーは心から安堵しきった表情でグリフィンドールの席までやって来る。監督生であるパーシー・ウィーズリーと握手を交わし、ロンにハグされていた。ハリーはもみくちゃになりながらも、シェリーに手を振った。シェリーは少し驚きながらも小さく手を振り返した。
「私、グリフィンドールで本当に良かったわ！」
「えぇ、私も」
キラキラと目を輝かせ笑うハーマイオニーにつられ、シェリーも微笑む。こんなにも幸せで良いのだろうかと思うほど、幸福だった。
「───皆さんお静かに！」
新入生たちの組分けは終わり、皆、思い思いにお喋りをしていた。マクゴナガルがグラスをスプーンで叩くと皆、一斉に静まる。ホグワーツの校長で偉大な魔法使い、アルバス・ダンブルドアは腕を大きく広げた。
「では宴を始めよう！」
ダンブルドアがそう言ったのを合図に、目の前にある空っぽだった大皿は食べ物で溢れかえった。ローストビーフ、ポークチョップ、ソーセージ、ローストチキン、フレンチフライ、グリルポテト……とにかく数えきれないくらい豪勢な食事だった。
「美味しそうね！」
「えぇ、ホグワーツの食事はとても美味しいのよ」
まるでホグワーツの食事を食べたことがあるかのような口振りにハーマイオニーは小首を傾げた。
***
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好き - めっちゃ面白いです！！質問ですが、クララさんは「リミット」の主人公という解釈であっていますか？ (9月11日 22時) (
レス) @page50 id: 7b1f7a885b (このIDを非表示/違反報告)
カケオレ(プロフ) - すみません。アドラーというのは本作に出てきますでしょうか。調べても出てこなくて… (8月24日 9時) (レス) @page49 id: 1b32a494c8 (このIDを非表示/違反報告)
本都 - 失礼します。クララの子供はレギュラスの子供でしょうか (2021年8月15日 13時) (レス) id: 7aa513530e (このIDを非表示/違反報告)
mikitty(プロフ) - 柊あんずさん» どんな更新速度でも完結まで追い続けます！応援してます！ (2020年10月24日 0時) (レス) id: 05ebd46207 (このIDを非表示/違反報告)
柊あんず(プロフ) - mikittyさん» コメントありがとうございます〜！今までが遅すぎたんですよ…だってこれ連載したの2018年ですからね…申し訳ない…これからも応援よろしくお願いいたします…！ (2020年10月23日 21時) (レス) id: 30d83766f8 (このIDを非表示/違反報告)
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