第二話「隣の子」 ページ4
誰もいない道を走り抜けつつ、目は充血していないかと思って心配になった。泣いていたと気づかれないように祈る。
人の声が聞こえた。会話から察するに、同じく生徒で授業に遅れているようだった。
他にも二人いたことに安心したが、それで怒られない訳じゃないと直ぐに思い出し、足を動かすことに集中した。泣いていて遅れたなんて絶対言えない。
長距離を走ってきたのだろうか。速度が遅くなってきた二人の生徒の隣をリヴィが通る。後ろであっと声がした。しかしその声はよくリヴィに向かって生徒が発する、責めてくるような声だったのでリヴィは逃げ出した。
*
教室に着くと先生はまだいなかった。
当たり前だが、ここでも人が沢山いたためリヴィは臆し、教室に入ろうとする足が止まった。視線をあちらこちらに巡らせ、鞄の取っ手を握りしめる。
一切干渉する気はないとばかりにスリザリンとグリフィンドールが半分に分かれており、その中でドラコを見つけて気まずくなったが、ドラコは一切リヴィを見なかった。
分かっていたことだ。リヴィはそれでも落ち込んで目を伏せる。生徒達の間を怯えながら通り、席に着いた。すると隣の男の子がリヴィの様子を窺いながらじりじりと離れ、もう無理だと分かれば絶望的な顔をした。
……この人、朝も隣だった気がする。そう思ったが、だからどうと言うことはないと思考を止めた。息をゆっくり吐く。走ってきたからか、緊張しているからだろうか。息苦しくて仕方がなかったのだ。
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しお(プロフ) - 紅苺さん» そうだったんですね。知らないのに読んでいただきありがとうございます。書き方を褒めてもらえて嬉しいです。頑張ります。 (2017年6月13日 19時) (
レス) id: d4697bad1b (このIDを非表示/違反報告)
紅苺(プロフ) - 読ませて頂いたのですが、私はハリー・ポッターの事はあまり知らなくて……。話の内容についての事は言えません、すみません。ですが、書き方に関してはとても凄いと思いました。言うこと無いです。これからも頑張ってください！ (2017年6月10日 13時) (レス) id: b64ce74074 (このIDを非表示/違反報告)
しお(プロフ) - 万鈴さん» 本当に、素敵ですよね。このCSSは少しだけ改変していますが、元々は「古読」さんが作ったものです。 (2017年6月2日 21時) (レス) id: d4697bad1b (このIDを非表示/違反報告)
万鈴 - CSS素敵ですね！何方が作ったんですか？是非、教えて頂きたいです。 (2017年6月2日 21時) (レス) id: 8cbbd57a2b (このIDを非表示/違反報告)
naccy(プロフ) - しおさん» この小説読んでる中で一番好きなんですよ(*´▽｀*)更新ファイトです！ (2017年5月15日 21時) (レス) id: d9437da227 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：蓮 | 作成日時：2016年10月13日 20時
