Re:ウィーズリー家の居候少女【賢者の石-Part１】 (ページ41)

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#38:女の子扱いページ41

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しばらくして前が見えないほど積まれた
お菓子を抱えてフレッドが戻って来た。

『降ろすの手伝おうか？』

｢A！来てたのか｣

前が見えていないフレッドは
声で私が居る事に気づいたようで
お菓子の横からチラリとフレッドの顔が覗いた。

｢僕達に会いたくて我慢出来なかったらしいぜ｣

フレッドの腕からポロポロと落ちるお菓子を
拾い集めているとジョージから
トンデモ発言が飛び出した。

『ジョージ！』

すかさずジョージの名前を呼ぶが
彼は悪びれもなくニコニコしている。

｢ははっ、それは嬉しいな｣

恐らく嘘だと分かっているフレッドだったが
素直にその言葉を受け止め私の頭を
わしゃわしゃと撫でた。

『二人って私の事時々子供扱いするよね』

私がそう言うとフレッドとジョージは
互いに顔を見合わせた。

｢そうかな？｣

｢僕はそんな風に考えた事なかったな｣

｢僕も。どっちかって言うと･･･｣

そう言うと二人して私に近付いて
私の左右の手を取った。

真っ直ぐに向けられる青い瞳

『･･･なに？』

｢｢“女の子扱い”だな｣｣

そう言って
ちゅ、と手の甲に口付けをする二人

『･･･ふふっ、二人共年々口説くのが上手になるね』

｢Aは中々ときめいてくれないからね｣

｢今回もダメだったかぁ｣

なんて言って項垂れる二人。

今回はちょっとときめいたかも、なーんて。

そんなこと言ったらきっと
調子に乗るから絶対言ってあげないけどーー

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