Re:ウィーズリー家の居候少女【賢者の石-Part１】 (ページ28)

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#25:ハーマイオニー・グレンジャーページ28

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とある休日のホグワーツ。
クィディッチの練習に向かった
フレッドとジョージを見送り談話室に戻ると

｢あぁ、もう･･･｣

暖炉の近くの机に本と羊皮紙を広げ
ブツブツと独り言を零しながら
何かを考えた様子の女の子が居た。

そっと後ろから机の上に置かれた本に目を通せば
魔法薬の作り方がズラリと並べられていた

『へぇ･･･、休みの日でも勉強なんて熱心だね』

思わず口からでた関心の言葉

｢きゃっ!?あ、え、えっと･･･｣

突然背後から声を掛けたものだから驚いた様子で
こちらを見て大きな目をぱちくりさせる女の子。

『あ、ごめんね。
邪魔するつもりは無かったんだけど･･･』

｢いいえ、少し驚いただけよ･･･｣

『1年生･･･だよね？確か･･･』

｢ハーマイオニー・グレンジャーよ｣

『そう、ハーマイオニー！私は』

｢Aでしょ。知ってるわ。
貴女有名人だもの。｣

『ふふ、それは嬉しいな。』

とは言ってもきっと
フレッドとジョージと一緒に起こしてる
悪戯問題児としての有名人って所だろうけど･･･

『所でハーマイオニー。
それ、3年生向けの本でしょ？』

先程覗き見した本を指差すして言うと
｢えぇ。｣と頷いたハーマイオニー

『2学年も先の本を読むなんて
何か作りたい薬品でもあるの？』

｢そうじゃないわ。ただ知識として
色んなことを知っておきたいの。｣

『へぇ･･･』

｢勉強が好きなんて可笑しいかしら･･･｣

そう言ったハーマイオニーの表情は
少し寂しげに見えた

『･･･学んだ事は誰にも奪われないんだって。』

｢え･･･？｣

『知識や知恵は困った時に
自分や周りの人を助ける大事な資産。
お金や物のように誰かに奪われることの無い
自分だけの武器になる。
だからね、“知る”って事は凄く大事な事なんだって。』

｢貴女って意外と真面目なのね｣

『ふふ。ただの問題児だと思ってた？』

｢ええ。少し印象が変わったわ。｣

『それは良かった。』

｢･･･ねぇ、もしかして貴女
実は勉強も出来たりするのかしら？｣

『試してみる？』

｢丁度分からないところがあったの。｣

机に向かって座り直したハーマイオニー。

その横に椅子をつけて私も机に向かった。

これが私とハーマイオニーが
仲良くなるきっかけとなった。

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