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ハロウィーンパーティーの真っ只中に私は兎に角、
心なしか頬が緩むが私は特に気にすることもなく、食べることに夢中だった。勿論、ハーマイオニーの分もちゃんと四次元ポケットのような空間に入れている。
目の前にいるセドリック・ディゴリー先輩やハンナやスーザンに、ハロウィーンの起源を説明してもらったり逆にこちらが日本の行事を説明したりする。
途中で、アーニー・マクラミンやその他何人かのハッフルパフ生もその会話に参加してきたりと、中々マホウトコロの時並みに居心地が良かった。
どちらかと言えば、ホグワーツの方が陽のものが多いと思う。
そんな楽しい時間を過ごしていたら、大広間に誰かがバダバタと駆け込んできたような音がした。
「あれって、クィレル先生…よね？」
「うん、何かあったのかな？」
クィレル先生はダンブルドア校長の席の前に倒れこみ、息も絶え絶えに言った。
「トロールが……地下室に……、お知らせしなくてはと思って」
そこまで言い切ると、クィレル先生はそのままダンブルドア校長の返事も聞かずに気絶して、床に倒れこんでしまった。
その様子を見た生徒達は取り乱し、大広間は大混乱になった。
「トロールか」
「地下室に出たんですね。トロールってそんなに出るものなんですか？」
「いや、そんなことはないと思うよ。」
「何で二人とも落ち着いてるの！？」
落ち着いて料理を食べる先輩と私に、マクラミンくんやスーザン達は驚いていたが、まあ何というか落ち着いてることが一番だろうということに気づいたのか、一部を除くハッフルパフの生徒は段々と着席して行った。
トロールって、とんでもなく大きい乱暴な性格の魔法生物だったような…。しかもスゴく不潔で臭いとも。綺麗好きな日本人の私としては、嫌だなあ…。
大広間の混乱は、ダンブルドア校長が爆発音を何度か起こすことでやっと静かにさせた。
静まり返った大広間にダンブルドア校長の重々しい声がして、どの寮も監督生を中心に寮へと帰ることになった。
……折角のハロウィーンパーティーが台無しになってしまった。まあ緊急事態なので仕方のないことだろうけど、来年こそは……ちゃんとやりたいと思ってしまう。
どうせなら、マホウトコロにも広めるか？なんて考えながらみんなの後を着いていくとある二人の姿が目に入った。
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