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数日後のお昼の時間、私は図書室で學園長から送られてきた、マホウトコロの教材一式を広げて勉強をしていた。量はホグワーツの教科書の倍ほどあり、空間拡張魔法を付与した革張りのトランクはとても役に立つ。
ハンナたちに昼食を誘われたが、断ったのは申し訳なかったから、後で厨房でお菓子でも作ってあげよう。
無闇に他校の教科書を晒すのは良く無いと思ったが、中身は読めないだろうし大丈夫だろう。そう思っていると、一人の女子生徒に声をかけられた。
「これって……日本語？なんの教科書かしら。」
くるりと横を見ると、そこにはきちんと髪を整えさえすればとても美女になりそうな少女が立っていた。ネクタイからグリフィンドールの生徒ということがわかる。
「これは、マホウトコロの魔法薬学と魔法工学の教科書よ。」
「へえ、マホウトコロにも魔法薬学はあるのね。ホグワーツに入学する直前、他の魔法学校のことを調べていたのだけど、マホウトコロだけはあまり情報がなかったし…。ところで魔法工学ってなに？」
「うーん…簡単に説明すると…、アニメって分かる？」
「勿論、私の両親は魔法使いじゃなかったからテレビで見ていたわ。特にセーラームーンが好きなの。」
「本当？なら説明が簡単になる。セーラームーンって変身アイテムがあるじゃない。」
「ええ、ブローチとかペンとかでしょう？」
「魔法工学っていうのは、それを魔法と科学技術を融合させて色々なものを作ったりするの。結構色々なものを作って大成功していて…、次の目標はガンダムらしいよ。」
「なるほどね、興味が湧いたわ。でもホグワーツ…というより日本以外じゃできなそうね。それより数日前の大広間での話、面白かったわ。良かったらもっと日本の魔法界について色々なこと、教えてくれない？」
どうやら、他寮で初めて友達ができそうだ。私は大きく頷く。
「改めて、ハッフルパフ一年の鬼一 Aだよ。」
「私は、グリフィンドールのハーマイオニー・グレンジャーよ。よろしくね。」
その後色々お話しした。
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