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新学期一日目が終了した。
感想は、「いや少な！！！ 教科少なくない？？」というのが第一印象であった。恐らくマホウトコロの方が授業量も教科の種類も二倍はある。
後もう一つは、合同授業が多かったこと。スリザリンとグリフィンドール。ハッフルパフとレイブンクローという分け方での合同授業が多かった。
これでは、ハリー・ポッターという有名な少年との話もできなさそうにないし、やはり授業外で話さなきゃいけないのだろうか。
ホグワーツに来てから考えることが多いな…と思っていると、隣に座っているホグワーツでの初めての友人「ハンナ・アボット」が話しかけてきた。美味しそうに夕食を食べている。
最初はアボットさんと呼んでいたのだが、やめてくれと言われたので仕方なく「ハンナ」と呼んでいる。呼び捨ては、日本人の私にとっちゃハードルが高すぎるんだよっ！！
「A、また食べないの？」
「うん、やっぱりまだ舌が慣れていないみたい。後で厨房で作らせてもらうつもり。」
「そうなの？そういえば日本にはどんな食べ物があるの？」
「うーん、日本の食べ物は『和食』って言って、国土が南北に長く四季のある日本は、季節の食材を使用して、彩り豊かに盛り付け、おもてなしの心で料理を提供する特徴があるの。」
「へえ、イギリスにはない感じなのね。」
「うん。そして料理そのものだけではなく、自然を尊重して、心をこめた食生活や食の営み全体を含む、日本人の生活の仕方や習慣を含めて和食と呼ぶの。物にもよるけどイギリスよりもヘルシーなものばかりな感じがする。」
そんな話をしていたら、友人第二号の「スーザン・ボーンズ」通称、スーザンやアーニー・マクミランなどが話しかけてくる。ハッフルパフの先輩や、他寮の生徒も数人が耳を傾けていた。
「じゃあ日本の魔法界はどんな感じなの？ほら…、純血主義はあったりする？」
大広間に響いた『純血主義』という言葉に、スリザリンとグリフィンドールの生徒が何人かバッ、とこちらを向く。
そんなに気になる話？そう思いながらも、こちらとて御三家しか知らない情報もあるから、何処から何処まで話そうかと考えて口を開く。
「まず日本にマグルはいないです。」
大広間に絶叫が響いた。
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