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「まもなく全校列席の前で組分けの儀式が始まります。待っている間、できるだけ身なりを整えておきなさい」
マグゴナガル教授がそう言うと、皆こぞって身なりを整え出した。私も、髪や服装を整える。
そして、こう付け足して部屋を出て行った。
「学校側の準備ができたら戻って来ますから静かに待っていてください」
あ、そういえば私は留学生だから名前呼ばれない可能性あるのか。……留学生として格好良く登場したいし、後で身隠しの魔法でもかけておくか、と考える。
そんなことをしているとマクゴナガル教授が戻って来て言った。
「さあ行きますよ。組分け儀式がまもなく始まります。さあ一列になって従いて来てください」
私たちは部屋を出て玄関ホールに戻り二重扉を通って大広間に出た。大広間の天井には何千という蝋燭が空中に浮かび4つのテーブルを照らしていました。
大広間の上座にはもう1つテーブルがあり、見たところ教職員が座っている。マクゴナガル教授は上座のテーブルの所まで私たちを連れて行き、上級生のほうに顔を向け先生方に背を向ける格好で一列に並ばせた。
その移動する最中、しれっと身隠しの魔法を自分にかけておいた。だって、一人だけ名前を呼ばれなかったりしたら、とんでもない羞恥心に襲われるじゃない。
私がそんなことをしている最中に、教授が一年生の前に黙ってスツールを置いた。椅子の上にはいかにも西洋の魔女が被りそうなとんがり帽子が置かれた。
これで組み分けするのかな？少しだけ組み分け方法がマホウトコロに似ている気がする。
すると、帽子がピクピク動いた。
つばの破れ目のようなものが、まるで口のように動いて歌いだした。
え、玩具？
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