拝啓鎖国中の祖国様 . (ページ19)

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帰宅した後、両親に報告をしたら、即了承を得ました。

え、躊躇わないの？？と思わず問いかけたくなったが、やめておいた。

それから、月日…新学期から凡そ五ヶ月くらいの月日が経って、いよいよ明日、私が英国へ立つ日がやってきた。

あれから、友達に驚かれたり、御三家の兄貴分共に冷やかされたりもしたがそれでも頑張ってねと盛大に送り出された。

だから、行かないで！！とかない訳？と思ったが、あれは恐らく漫画の中だけの表現なのだろう。それを求めることは諦めた。

因みに英国までの交通手段だが、長距離(海外)空間移動の魔法陣でも借りようと思ったが、結局は飛行機をとった。勿論、金は高いがこれには訳がある。

英国観光だ。だって、折角英国に行くのだ。魔法界だけでなく普通の社会も見てみたい、そんな理由でこの時代数百万はするんじゃないかという値段の飛行機に乗った。幸いうちの家は、他家に比べりゃ資産が山ほどある。

行って帰ってくるくらいならば事足りる訳だ。当然、子供だけだと危ないから日本魔法省の職員さんと一緒に行って帰ってくる。どうやら、この職員さんとやらは何ヶ月か英国で仕事しなければならないようで、今年の冬休みに一度、一緒に帰ってくるらしい。

だから、丁度良いではないかということで、この職員さんと一緒に数日間、英国観光をしてから英国魔法界へ行くのだ。

いやあ本当にマグル様々だ。こんな飛行機という便利なものまで魔法無しで開発してしまうなんて。空間移動は確かにあっという間で便利だが、何というか……旅行って気分が出ない。

そんなことを考えたり、寝たり、していたらあっという間に英国に到着した。

　

入国審査で、英語で「どこへ？何しに来たの？」みたいなことを聞かれたが、「イギリスに留学しに来たの！でも、その前にどうしてもイギリスを観光したくて早めに来たんだ！」的なことを英語で答えた。

「滞在期間は？」

「クリスマスには帰るの、だから冬には帰るわ！」

勿論嘘は言っていない。全部本当のことだし。仮にも御三家の一つ、鬼一家の長女なのですから語学くらい堪能でないと！と学んだ英語はとても役に立ちました。

それから、イギリスを観光した。バッキンガム宮殿とか、主要な観光地をいくつか。ご飯は私としてはイマイチではあったが、アフタヌーンティー…、紅茶とスコーンはとても美味しかった。