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「私たち、御三家から選出された理由をお聞きしても宜しいでしょうか？」
「はい。実は、外つ国…には、純血や半純血など所謂「魔法族か非魔法族か」によって差別する者がおりまして。學園長として、保護者の方からお預かりしている大事な生徒を無闇に傷つける訳にはいきませんから…。という訳で、外つ国から見たら「純血」である御三家の方に行ってもらうことが一番最適解だということです。」
一連の説明を聞いて納得はしたのだが、一つだけ引っかかる点があった。
「我が国の国民って、皆さん一応魔力持ってますよね。そうでない方と言ったら、国外から移住して来た非魔法族の方や国外から移住して来た非魔法族のお子さん程度じゃなかったでしたっけ。
しかも、帰化したら何かしらの力を得るのではなかったでしたっけ…？」
「我が国が特殊すぎるのですよ。外つ国では、皆魔力を保持することはないようですから、特殊なんですよ我が国が……。」
あ、學園長が過去の嫌な記憶を思い出して病み深になってる。
しかし、その話には納得できる。かくいう私も、日本人的思考に脳内を侵されているのだから。
最近のマイブームは、創作魔法学を取る友人たちと協力して、有名な漫画の魔法を再現することである。漫画を崇め讃えよ！！！と今すぐにでも連呼したくなるがそれを既のところで引き止める。
いけない、學園長の前で醜態を晒してしまうところだった。
「まあ…、両親が許可してくれたらですが、そのお話お受けしましょう。」
「ほ、本当ですか…！？」
學園長の沈んだ表情がパァッと明るくなる。可愛いっすよ學園長…。
知ってます…？一部の女子生徒が教職員の先生と學園長をカップリングさせてるの…。
「それと一つお願いがあるのですが、」
「何でしょう？出来る限りさせていただきますが。」
「ホグワーツ魔法魔術学校に留学中、マホウトコロの勉強を進めたくて……。その、留学だとしても留年はしたくありませんし、冬休みは外つ国でもある筈ですから、その期間に進級試験を受け進級させていただくことはできますか……？」
「はい勿論可能ですよ……！そうですねえ、教材は月に一度送りましょう。実技は無しで全て筆記となってしまいますが宜しいですか？」
「はい、問題ないです。」
どんどん留学に向けての会話を進める私たち。
まだ、両親からの了承は得てないっていうのに……。
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