ずっと前から貴方のことが（yg） (ページ26)

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「こんな俺でもブロック長できちゃってんの。

でもそれは、みんなが助けてくれるから。

Aちゃんたちが、いつも気にかけてくれるからなんだよね。

Aちゃんは、よく頑張ってる。

今回はちょっとミスが見つかっちゃったけど

しっかり対応できてたし。

中２でしょ？俺だったら絶対無理だね」

ひゃははと笑う先輩。

「まだまだ体育祭まで時間あるんだから

貴方はもっともっと人に頼ることを覚えなさい？

Aちゃん頑張り屋さんだから、

みんないつでも助けてくれるよ。絶対。

そうじゃないとまた限界きちゃうでしょ？」

ぽん、と先輩の手が頭に乗った。

「もし、みんなに助けてって言えないなら

俺にいつでも言ってくれていいから。

いつでも助けてあげるよ。

ね、わかった？」

優しい先輩の言葉に涙が止まらなくて

「そんなに泣いたら身体の水分全部なくなるって！！」

そう先輩が笑い出すくらい泣いた。

ずっとずっと、先輩は横にいてくれた。

「よし、じゃあ乗ってくださーい」

「,,,重いので歩きます」

「まーだわからないの？

嫌ならお姫様抱っこするからね！どっちがいい？

おんぶとだっこ！」

「,,,,,,おんぶで」

「よし！さっさと乗りなさーい」

先輩の背中は暖かくて、大きくて、優しかった。

「先輩、ありがとう」

どういたしましてー

そう言って笑う先輩の声が聞こえた。