ずっと前から貴方のことが（yg） (ページ24)

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昔の話ページ24

少しだけ、昔の話をしようかな。

「こーち先輩！今日はどんな感じでいきますか？」

先輩は高校のブロック長で

私は中学の副ブロック長。

慎太郎が中学のブロック長をやってたんだけど

突っ走っちゃうタイプだったから心配で

先輩からの連絡は私が確認してたんだよね。

「やっほーAちゃん、今日もよろしくねー！

今日は先にスタンド練習があって

その後は男女に分かれて種目の練習って感じかな」

「了解です！」

体育祭って全体練習は2週間くらいなんだけど

リーダーたちの準備は2ヶ月以上前から始まる。

最初こそ緊張して全然話せなかったけれど

こーち先輩の人柄もあって

全体練習が始まるころにはめちゃめちゃ仲良くなってた。

でもうちは、他のチームと違って

中学のブロック長が2年生だったから

迷惑かけられない！っていっつも必死。

やっぱり2ヶ月となると長丁場で

やるからにはしっかりやれよって

先生方からのプレッシャーも凄いし

結構しんどかった。

ある日、中学の管轄のところでミスが見つかって

先生にこっぴどく叱られた。

先輩たちにも沢山迷惑をかけてしまって

情けなくて、申し訳なくて,,,

体力的にも、精神的にも限界。

ふらふらになりながら対応をして

とりあえず一段落したんだけど

もう立っていられなくなってた。

でも、ここ倒れたらもっと迷惑かけちゃうから

空いた教室に何とか入って座りこんだ。

気づいたら外は暗くなってきていて

そろそろ帰らないとなと思っていたとき

「Aちゃん,,,？」

先輩の声がした。