ポート・マフィアの狗 ページ27
ASide
『ゴホッゴホッ…』
口から血を吐いた。
鉄の味がする…
気持ち悪い…
？《姉さん聴こえる？》
え…
『カルマ！？！』
カルマ《今から俺の指示に従って…虎くん達も…》
カルマは私達に指示を出した。
でも…
私はイズと戦ってる。だってなかなか逃してくれないんだもん!!
乱歩とカルマにも逃げろと言われたんだけどさ…
無の異能が上手く使えない…
まあ頑張って逃げ回ってるけどさ
けどさ！！！
イズ「もう逃げられないわね」
あ…
壁だわ…
終わったわ…
私は死の覚悟を決めたその時…
黒い布みたいな物が私を包み込んだ。
？「羅生門・顎！！！」
イズ「！？！ぐあ"あ"あ"あ"！！！」
敵…なのか？
でも…
敵なら助けるわけ……
？「……貴様が太宰さんが言っていた無の異能力者か」
太宰が？
味方？でも…
『何者だ？』
？「僕(やつがれ)の名は芥川だ」
芥川？
まさか…
『ポート・マフィアの狗？』
国木田に言われたんだってかな…
気おつけろって…
芥川「いかにも」
マジか…
でも
『なんでポート・マフィアの狗のアンタが…』
芥川「首領の命令だ…立て無の能力者僕(やつがれ)は貴様と戦いたい」
おいおいおい…
『それ怪我人に言う言葉なのかよ…背中にナイフ刺さってんだぜ？』
芥川「………そうだな…また後日……だいぶはなしが変わるが……」
ん？
芥川「生きると約束したのだろう…太宰さんから聞いた……恋人がいると…」
ああ…ハジメ君か…
『そうだよ』
そうだな…
確かに…
ハジメ君の為にも…
『生きなきゃ…』
私は背中に刺さるナイフに触れた。
ﾊﾞｼｭとでも効果音が付きそうな感じだ。
芥川は少し驚いている。
だろうな…
ナイフと血が一瞬で消えたんだから…
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作者名：イカしたガール | 作者ホームページ：http:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/Ikasitagaru/
作成日時：2019年3月21日 15時
