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��* ページ2
彼と出会ったのは高1の春
席が隣になったことがきっかけだった
元々バレーで有名だった彼はいつも色んな女子に
囲まれていたが、私は彼のことを全く知らなかった
それが物珍しかったのか
彼はしつこく私に声をかけてきた
小中女子校だったため元々男子に苦手意識を
持っていたが、それが悪化する原因となったのは
間違いなく彼である
毎時間話しかけられても無視
触れてこようものならビンタ
我ながら酷いことをしていたと思う
それでも諦めずに彼は声をかけ続けてきた
その甲斐あってか、どれだけ冷たく接しても
折れずに声をかけてくる彼に段々と心を開いていった
少しずつ会話をするようになると彼は私に
バレー部のマネージャーをやらないかと誘ってきた
スポーツなんて体育以外でやったことはなかったが
彼が熱中するスポーツに興味が沸いた
体育館へ見学に行くとそこは
今まで私が生活してきた世界とは別世界だった
今まで何気なく生きてきた私にとって
なにかに熱中している人は皆んな輝いて見えた
汗だくになって必死に練習する選手を見ると
私も彼らの支えになりたいと思った
『マネージャー、やりたい』
そう伝えると、彼は目を真ん丸にして私の両手を掴み
ブンブンと効果音が着きそうなほど大きく降って
「ありがとう！」と言った
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作者名：SaNa | 作成日時：2019年12月27日 23時
